ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

親にしか埋められないもの

2018-06-11 23:57:41 | 思うこと
また悲しい事件が起きてしまいましたね。

22歳の青年が新幹線の中で起こした殺傷事件。
「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と。

こういう事件が起きると、やっぱりというか
見えてくる家庭環境。

お父様のインタビューがあまりにも他人事で、悲しくなってしまいました。

「一朗君とは今は家族ではない。中学生の頃からほとんど会話はなく、関係は断絶していた」

自分の子どもに・・・君をつけるんですね。
なんか距離を感じてしまいます。

中学時代に不登校になり、
家庭内では父親を金槌や包丁などの刃物で威嚇するような行為があったとか。
自立支援施設への入所を勧め、距離をとったそうです。
そこから躾はしていないと。

2年前から会っていないとか?
あまりにも気薄すぎる親子関係ですね。

「自閉症」だったそうですから、育てにくさはあったのだろうと思います。
でも、育児を放棄してしまっていいわけではない。

本人が望んだからと籍も抜いています。
だから「今は家族ではない」ということ?

生みの親には変わりはないはずなのに。
親がそれを淡々と語るのって悲しすぎます。

子どもの方から「籍を抜きたい」だなんて、どんな心境だったのでしょう



自立支援施設の代表の方が
「彼がこんなことをやるなんて全く想像できないです。誰かとケンカすることは一切ない、頭の切れる子でした」と。

その後、同居し養子として迎えた祖母が、

「おばあちゃん大丈夫?」と心配して来てくれて同居することになったと。
一緒に歩く時も歩調を合わせてくれるような優しい子だったと。

金槌や包丁などの刃物で威嚇するような行為なんて、どこでも起こしていないのです。

「俺なんて価値のない人間だ。自殺したい」という自殺願望。
「死に至る病とは絶望である」というメモもあったそうです。

価値のない人間・・・
絶望・・・

どうしてそれを感じなければならなかったのか・・・



新幹線の中で起きた事件ということで、
報道番組では、防犯体制の問題点や改善点などの話を結構していましたね。

警官の配置、警備員の巡回、手荷物検査など。
「これはテロリストですね」と、いかにして「テロ」から身を守る話とか?

でも、あるコメンテーターが
「これはどんなにセキュリティを強化したからといって防げる事件ではなく、
家庭環境の問題、社会から孤立してしまう若者の問題。
これを防げる社会でなければこのような事件は無くならない」と。

そうです!そうですよ~
その通りだと思います。


あるコメンテーターは
「死にたけりゃ、ひとりで死ねばいい」と怒りを顕わにしていました。

でも・・・

何故、罪もない人間を巻き添えにするかといえば、
強い復讐心があるからだそうです。

「自分はこんなに苦しんでいるのに・・・」という思いにさいなまれ、
恨む相手や社会への復讐を果たすべく誰でもいいから殺そうとする。

秋葉原殺傷事件もそうですよね。

犯人の母親の完璧主義で母親の価値観が全ての教育は凄まじかったです。

勉強の邪魔になる、テレビ、漫画、女の子など全て禁止。
「人とのつながり」は余計な価値観が入ると友達を呼ぶのも行くのも禁止。
作文は一字間違えただけで全て書き直し。
回答を間違えるとビンタ。
痛くて泣くとさらにビンタ。

教育という名の下に行われた虐待でした。

「親が悪い」「世間が悪い」と起こした殺傷事件。

ケン太が不登校になる直前、家庭で問題が起き始めていた時に起きた事件です。
身につまされる思いでした。

秋葉原殺傷事件はちょうど10年前の6月8日に起きています。
池田小学校児童殺傷事件は17年前の6月8日だそうです。

今回の事件は、その翌日ですが、何かを暗示しているようでなりません。
同じような恨みを秘めた犯行だったのでしょうか。


親です。
やっぱり親です。

子どもを救えるのは。

おばあちゃんがどんなに優しくても
どうしても埋められないものがある。

やはり親に満たしてほしい・・・と思ってしまうはずです。

こんな悲しい事件はもう起きてほしくないです。





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