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17エコーガイドCTアシストRFA(ラジオ波焼灼術)

2007年12月27日 | 肝癌の診断と治療

肝臓の肺側の部分や心臓側に肝がんが出来ると、胸水や腹水を注入して行う方法が良く検討されます。私たちの経験では横隔膜の炎症を気にして腹水を注入しても横隔膜の炎症が起きたことがあったため、水を注入しないでも胸水の合併が変わらない野ではないかと考え、安全に穿刺できるルートを確保できるよう、エコーで危険な部位を避け、腫瘍部位はCTで針先との位置関係を調節する方法を採用しています。

この方法であれば、胸水や腹水を作るという手技を省略することで合併症が減り、エコーでは見えにくい部分もCTで肝臓の血管や抗ガン剤のたまり具合を参考に穿刺部位を検討することが出来、効率的でした。
難点は、CT室を独占してしまうため、設備の使用が制限となって自由度がなかなか得られない病院が多いことがあげられると思います。幸い現時点では、治療時間帯の検査が少なく、ほぼ専有して行うことが出来て助かっています。

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