
一般車両に比べ、四輪でも二輪でも、レースに使われる車両は「よく壊れるけど何故」って誰かから質問されたことがあります。
確かにレース中、マシン・アクシデントや、機械電装系トラブルは普通に見かけられますよね。
これに対しての「回答」は、レース好きならよく分かってる話で単純です、
要するにレースをする時間帯だけちゃんと動けば良いって割り切りから来る「ギリギリのパフォーマンス」を狙ってるからです。
よりわかりやすく言えば、レースが行われるおよそ2時間の間だけ「最高の状態で走れれば良い」って事です。
また、構造の問題や使われる素材、とにかく性能の限界を維持する「ギリギリの設計」にも関わってきます。
まぁ、極端に言えばレース後なら「直ぐ壊れても構わない」と言う意識ですね。(笑)
レースマシンの場合、何故、そう考えるかと言うと、最高のパフォーマンスを出すためマシンに対して無理をさせる必要があるからで、
それが故に、短時間で最高の性能が出れば良いって話です。
とは言え、耐久性ももちろん考慮していますが、
勝利のために極端に負荷を与えてマシンを走らせている事が最大の理由である事は間違いないです。
実は「勘違い」しがちですが、一般車両も普通に走ってると、大抵壊れない傾向ですが、
いざサーキットなどに持ち込んで、性能の限界で走らせれば、あっという間に、どこかが壊れる可能性があります。(笑)
ボクの経験では、消耗品以外で、まずクラッチ、チェーン&スプロケ、ブレーキ関係などです。
特にクラッチは通常の何倍も早く終わりを告げてくれます。(笑)
これには経済的負担が大きく、ホント泣かされましたから…。
また、ボクは経験した事がありませんが、もちろん最悪の場合、エンジンがブローする事だってあります。
要はレーシングマシンでなく、一般車両であっても、限界走行を続ければ「短時間で壊れる可能性がある」と言う事です。
逆を言うと、普通壊れないのは普段そこまでオートバイを酷使していないだけって事です。
ただ、話がそれますがレース用のオートバイがよく壊れるってのは、一昔前の話になってきつつあり、
最近のマシンはそこまで壊れません。(笑)
理由は素材の改良や、設計、電子制御にあるのですが、実は「タイヤの性能」が大きく関係しています。
非常に優れた最近のタイヤは、その分車体に対して負担を軽減してもくれています。
上手いライダーが走らせれば走るほど、その状態は顕著に現れ、壊れにくくなってるんですよね。
最後、例題に戻りますが、レース用のオートバイが壊れやすいのは、細かな話を除外すると単に「無理をさせてる」って事です。(笑)
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