これはあくまでボクの個人的な感覚ですが、確かに1984年あたりを境に国産の「2サイクル250ccエンジン」からなるオートバイは突如、劇的な進化を遂げ「レーサーレプリカ」
と言う「新しいジャンルとモデル」を続々と登場する状況となっていった気がするのですが、どうゆう訳か、4スト250ccエンジンを搭載したモデルに関しては、どこか「シティー
バイク」の領域を超えない「普通のスポーツバイク」で止まっていたイメージがあった気がするんですよね。で、多分そこから数年遅れの、1987年あたりから各社続々と、4スト
並列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載した4スト250ccからなる「レーサーレプリカ」が登場し始めたって印象があります。ボク的にそう言い切れる「理由」としては、もちろん、
レーサー風のデザインへ移行した事もそうですが、それまでと1番違ってたのは、250ccクラスでショートストロークからなる「超高回転エンジン」が搭載され始めた事です。余裕
で1万回転以上回るストロークで、それまで中排気量の走りに関するデメリットを改善出来た事で、4スト400ccクラスや、2スト250ccクラスに引けを取らないモデルが登場しま
したって感じでした(笑)。もちろんホンダに関してもそうで、1986年に「CBR250フォアー」が登場し、翌年の1987年には、初の「CBR250R(MC17型)」が登場します。
いわゆる完璧なフルカウル仕様の「レーサーレプリカ」で、ここから短期間のうちに次の「CBR250R(MC19型)」や「CBR250R(MC22型)」へと進化し、1994年のモデル
を最後に、一旦、第一期「CBR250」シリーズ時代は終わりを告げます。また2011年からは新しい排気ガス規制をクリアした単気筒エンジンを搭載した「CBR250R(MC41型)」
が登場し、更に2017年より超ハイエンドモデルとなる4スト2気筒エンジン搭載の「CBR250RR(MC51型)」へと進化するんですよね。またこの「CBR250RR(MC51型)」に
関しては現在でも新車で購入することが可能です。さて、ざっと「CBR」250ccモデルの流れを見てきましたが、立ち返り一番最初の「CBR250R(MC17型)」ってどんなバイク
だったか?ボク個人の思い出しも含めて見て行きたいと思います(笑)。まず、外観のフォルムはホンダ250ccスポーツ初のフルカウル仕様で、ヘッドライトは角形のバルブ式ヘッド
ライトとなっており、アルミ製の3本スポークに前後17インチのホイールサイズ、250ccモデルながらフロントブレーキはダブルディスク、リアのディスクブレーキとなってて、
マフラーはステンレス製の集合管式。シングルシート風のリアカウルにセパレートしのハンドル、アルミ製のステップ周りなどが搭載されていました。またエンジンは、水冷式4スト
並列4気筒DOHC4バルブで、最高出力は45ps、最大トルクが2.6kgで、車重は乾燥重量で139kg、機械式キャブレターを搭載しており、トランスミッションは6速MT、レッドゾーン
までには、何と「1万8千回転」まで回るエンジンだったりする感じです。もう「F1」ですね(笑)。またバックミラーがハンドルに付いてたことが「CBR250R(MC17型)」の
大きな特徴で、「CBR250R(MC19型)」以降は全てカウルに装着される様になります。まさに4ストからなる250ccレーサーレプリカの始まりだった「CBR250R(MC17型)」
ですが、当時はモデルチェンジが1年単位で行われてたので、2世代型まで1年間(1987年)だけ売られていました。また残念ながら流石にこの初期モデルだけは中古市場で、ほぼ
出回っておらず、もしあってもボロボロの可能性が大です(笑)。不思議なもので次のモデルとなる「CBR250R(MC19型)」だとたくさんの車両が中古市場でしっかり出回ってい
るのですが、個人的に探しても全然無いですね(笑)!まぁ当時新車で飛ぶように売れてはいなかった気もするのですが、逆に程度の良いものがあれば良いなぁって思いますね!(笑)