多くの人が勘違いしてる1つに、エンジンは気筒数が多ければ「速い」って概念を持つ傾向にあると考えられていますが、これについて言うと、必ずしも全てに
当てはまるとは「限らない」ってことが言えるんですよね、実は…(笑)。特にオートバイだと排気量が400cc以下となると、それが「如実に現れる」のですが、
低・中排気量で気筒数を増やすと、確かに「最高速度」に対しては優位性を誇る事になるのですが、逆に俊敏性は失われがちで一瞬の瞬発力は気筒数が少ない方
が「有利」だったりするんですよね。なので、書面上では4気筒モデルの方が最高出力が高いとスペックではなっていても、実際に4気筒の250ccモデルと、2気筒
の250ccモデルが、直線で競争した場合、スタート時の「ダッシュ力は2気筒の方が速い」って結果だったりします。これ自動車でもそうで、一般的な普通の自動
車(スポーツカーでは無い車両)に搭載されてる6気筒エンジンと、4気筒エンジンを乗り比べると、6気筒エンジンの方はスムースではありますが「もっさり」し
たスタートで、明らかに4気筒エンジンの方が「ドン!」って加速する感覚を感じることが、わかりやすく体感できます。オートバイに関しても、これと同じことが
言えるって事です(笑)。で、前置きはここまでとして、今日は「時代を変えた1台」と言っても過言じゃない、カワサキ「ニンジャ250」を見ながら「カスタム」
の方向性を探って見たいと思います。まず、先に「時代を変えた1台」と言いましたが、この「ニンジャ250」の先代モデルとなる「ニンジャ250R」は劇的に厳しく
なった、2008年の新しい「排気ガス規制」を最初にクリアした、フルカウル仕様のスポーツモデルとして登場します。それまであった車両の大半が、軒並み廃盤化
されてた時代だったので、この「ニンジャ250R」の登場がなければ「現在の250ccスポーツモデルは存在してたかどうか?」そんな重要な1台だったんですよね。
またこのモデルが大きな切っ掛けとなり、他者からも類似系のモデルが登場し、今もなお、このジャンルを盛り上げています。この流れにより、それまで「オヤジ
だけ」で流行ってたオートバイと言う趣味が、幅広い世代へと広がったことは間違いない事実でした。そんな「ニンジャ250」ですが、同メーカーから新しく登場
した4気筒エンジン搭載の「ZX-25R」と比べても、実は意外にショートコースからなる「サーキットへ持ち込むライダー」が実は多くいたりすrんですよね。そんな
車両を見てみますと、やはり「カスタム」の方向性は「速さ」に特化したものが多い気がします。具体的には「軽量化」や「吸排気の交換」や「インジェクション
のマッピング変更」や「足回りの強化」や「ライディングポジションの変更」などなどです。またフルカウル仕様なだけに「カラーリングの変更」や、あえてのネイ
キッド仕様なども、チョコチョコ見かける事が出来ます。元々ノーマルだと最高出力は35ps程度ですが、これらの「カスタム」により45p以上のパワーを引き出す
ものもあったりする感じです。やはりスポーツバイクですから「カスタム」はそう言った方向に向かうのが正常と言えますが、フォルム(デザイン)に関しては最初
から完成形を誇っている為、見た目の「カスタム」は少ない傾向です。と言うか、どう考えてもそうなってしまいますよね(笑)。もちろんツーリングにも使われて
いますから「ライトチューニング」や「プチカスタム」などを施した車両も多数見かけます。さて、そんな感じで今日はカワサキ「ニンジャ250」を少しだけ見て
みましたが、いかがだったでしょう!(笑)