宮城の農業普及現地活動情報

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高密度播種育苗による水稲栽培省力化・播種実演会を開催しました

2018年05月14日 09時43分28秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成30年5月1日,気仙沼市波路上原の階上生産組合において,高密度播種育苗技術による水稲栽培省力化・播種実演会を開催しました。本実演会は宮城県米づくり推進気仙沼地方本部が主催し,JA南三陸,株式会社ヰセキ東北,ヤンマーアグリジャパン株式会社の協力で開催しました。当日は天候に恵まれ,関係機関や管内の水稲生産者約20名が参加しました。
 管内では鉄コーティング湛水直播による水稲直播に取り組む生産者がいますが,沿岸部を中心に適切な水管理が難しい地域があり,直播栽培以外の省力・低コスト化技術を検討してきました。高密度播種育苗は箱あたりの播種量を増やすことで,移植に必要な苗箱数を減らす技術です。10aあたりの箱数の目安は密苗で5~8箱,密播+疎植で6~8箱となり,育苗資材費の削減や,育苗・田植え時の苗継ぎ等の労力軽減が期待できます。
 実演会は,はじめに密播(ヰセキ)の播種を行い,その後密苗(ヤンマー)の播種を行いました。播種量は催芽籾で275g(密播),370g(密苗)で設定し,播種は順調に終了しました。
実演会に参加した水稲農家は「稲作のコストを下げたいと思っていた。苗の箱数が減るのが魅力的だ。」と話していました。5月21日には,階上生産組合のほ場において播種実演会で播種した苗の田植え実演会を予定しています。



<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班
〒988-0181 気仙沼市赤岩杉ノ沢47-6
TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606
E-MAIL:ksnokai@pref.miyagi.lg.jp
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