南三陸町産生食用大粒ぶどう「しおかぜ葡萄」の目揃え会が開催されました

　令和6年8月23日に、南三陸大粒ぶどう協議会主催のしおかぜ葡萄目揃え会が開催されました。「しおかぜ葡萄」は、南三陸町の生産者で構成される南三陸大粒ぶどう協議会が決定したぶどうの愛称です。協議会で定めている栽培要領や出荷基準に基づいて生産・出荷する「しおかぜ葡萄」は今年初めて販売されます。

　今回の目揃え会では、「しおかぜ葡萄」の販売開始前に果実品質等の出荷基準や販売価格を統一したものとするため 、会員で目合わせを行いました。当日はシャインマスカット、ナガノパープル、安芸クイーンなど約10品種が持ち込まれ、房の重さ、形、果粒の揃い、果皮色、糖度、食味などを確認し、「しおかぜ葡萄」として出荷できる基準を参加者間で確認しました。普及センターからはカラーチャートを使用した収穫適期の判断や収穫時のポイント等について説明を行いました。

　「しおかぜ葡萄」は今後順次収穫され、町内外の農産物直売所などで販売される予定です。まだ生産量が少なく、流通量は限られますが、見かけた際には是非御賞味ください。

＜連絡先＞

宮城県気仙沼農業改良普及センター　先進技術班

TEL：0226－25－8069　　　FAX：0226－22－1606

JA新みやぎ南三陸果樹生産部会の現地検討会が開催されました

　令和6年8月7日にJA新みやぎ南三陸果樹生産部会の現地検討会が開催され、部会員7人が参加しました。当日は、南三陸町の部会員2人の園地を巡回し、りんご、なし、もも、ぶどう等の生育状況や病害虫の発生状況について確認しました。今年は着果量、果実肥大ともに良好との声が多かったですが、今後の栽培管理や病害虫防除の重要性について参加者同士で確認し合っていました。普及センターからは高温対策や病害虫防除等について情報提供を行いました。

　普及センターでは、引き続き果樹の安定生産に向けた支援を行っていきます。

＜連絡先＞

宮城県気仙沼農業改良普及センター　先進技術班

TEL：0226－25－8069　　　FAX：0226－22－1606

第１回美里４Ｈクラブ先進地視察研修会が開催されました

　美里４Ｈクラブは、美里農業改良普及センター管内の若手農業者から構成され、クラブ員同士の技術研鑽や情報交流を目的に様々な活動に取組んでいます。その活動の一環として、先進地視察研修会を開催しました。

　今回は、石巻市北上町で土地利用型作物を中心に営農している株式会社ゆいっこと、同じく石巻市桃生町で農産物のＥＣ販売などに力を入れている有限会社アグリサービス高勝を視察しました。

　はじめに、(株)ゆいっこの今野茂昭取締役から、ほ場管理システム（ＫＳＡＳ）の活用によるスマート農業の実践及び農作業効率化の取組みについて御説明いただきました。ＫＳＡＳを活用したほ場ごとの作業進捗の記録と確認、食味収量コンバインによる収穫直後の食味成分分析など、効率化に向けた先進的な取組みを実践しているとのことでした。

　次に、(有)アグリサービス高勝の高橋一代表取締役と高橋正信取締役から、農産物のＥＣ販売や直接販売及び地域への農業の魅力発信と食育について、お話していただきました。主食用米をインターネットで販売するようになった経緯や販売時のポイント、消費者目線の商品づくりなどについて御説明いただき、これからの農業は、作るだけで終わるのではなく、どうやって販売するかを考慮した経営戦略が重要になるとのことでした。

　クラブ員から、「ほ場管理システムの使い方を職員にどのようにして教育したのか」「ＥＣ販売で自社製品をどのようにして検索上位に表示されるようにしたか」といった質問が出され、とても有意義な研修会になりました。

　普及センターでは、今後も地域農村青年の技術研鑽や情報交流を支援し、地域農業の担い手の確保及び育成に取組んでいきます。

＜問い合わせ先＞

美里農業改良普及センター　　地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225