宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「大島かぶ」を使った新商品が完成しました!

2024年03月26日 15時05分20秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 「大島かぶ」は、気仙沼市大島で古くから栽培されており、その独特な見た目、かぶとは思えない甘みやホクホク感などの特徴があります。かつては救荒作物等として利用されていましたが、現在では、一部の島民のみが栽培する貴重な野菜となっています。

 

    大島かぶ

 気仙沼大島地場産品出荷・販売組合では、地域資源である「大島かぶ」の存在を知ってもらうと共に、需要の拡大を目指すべく、新たな活用方法として新商品の開発を検討しています。そこで、フードコーディネーターの川島洋子氏を講師に、令和6年1月23日、2月6日、20日に商品開発研修会を開催しました。研修会では、組合員が試作した「大島かぶ」を使用した料理をベースに、講師からアドバイスをいただき、最終的に最も好評だった「砂糖煮」を活用した「大島かぶ蒸しパン」を完成させました。

   研修会の様子

 「大島かぶ蒸しパン」は3月10日(日)に開催された、気仙沼大島ウェルカム・ターミナルのイベント「わかめまつり」で販売され、用意した100個の蒸しパンは午前中に完売してしまうほど好評でした。

「大島かぶ蒸しパン」販売の様子 

 普及センターでは、新商品の開発や生産拡大に向けた取組を引き続き支援してまいります。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606


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令和5年度「だて正夢」「金のいぶき」栗原地域栽培塾を開催しました!

2024年03月26日 10時38分38秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 令和6年2月27日(火)に、JA新みやぎ築館支店において、「令和5年度『だて正夢』『金のいぶき』栗原地域栽培塾」を開催したところ、管内の「だて正夢」「金のいぶき」生産者9名が参加しました。

 今回の勉強会は、「だて正夢」「金のいぶき」の地域での安定した収量と品質向上のための、栽培技術の確立を目的に開催しました。

 勉強会では、当普及センターから「令和5年産水稲の作柄」と「『だて正夢』『金のいぶき』の生育収量調査結果と栽培のポイント」について説明しました。

 また、JA全農みやぎ米穀部生産出荷対策課より「『だて正夢』の実需から求められる品質」、(株)タカショクの代表取締役社長より「『金のいぶき』の実需から求められる品質」について説明していただきました。

 生産者からは、令和5年度に品質の落ちた「金のいぶき」の栽培方法や肥培管理について質問されるなど、有意義な勉強会となりました。

普及センターでは、今後も「だて正夢」「金のいぶき」の栽培支援を行っていきます。


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町内産堆肥で黄金色の麦浪をつくろう!

2024年03月26日 09時48分33秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 昔からの格言で「米は地力で、麦は追肥で作る」と言いますが、実際には、麦作にも地力は重要です。地力を上げるには堆肥など有機物を水田に入れることが1番ですが、管内で多い「水稲-麦-大豆」などの輪作体系では、ほ場の準備期間が短く、作付け前に堆肥の散布期間をとれないことが課題でした。

 そこで、3月18日、涌谷町内のほ場において、生育中麦への牛ふん堆肥の散布試験が行われました。越冬後のまだ小さい麦の上から堆肥を散布する大胆な試みですが、他県では麦や後作大豆の収量が向上するという試験結果も出ています。当日は強風でしたが、風に負けない大きなマニュアスプレッダーが登場し、無事に2t/10aほどの堆肥が散布されました。

 今後、普及センターでは、堆肥が麦や後作物に与える影響を調査していきます。

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター先進技術班   

  TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225


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