普及活動の方法や内容など,今後の普及活動の効率化と効果的な方法を探るため,平成28年1月21日,外部検討委員9名を招き「平成27年度第2回石巻地域普及活動検討会」を開催しました。
東日本大震災から4年,今回は,本年度で計画期間終了となるNo.2「『がんばろう北上川沿岸地域』津波被災地の地域農業再生」(対象:石巻市大川地区並びに北上地区),並びにNo.4「企業志向農業者の組織経営体育成」(対象:石巻市蛇田・須江地区園芸団地)を中心とした実績検討と,来年度以降の活動計画(案)4課題について検討,忌憚のない御意見をいただきました。
特に,震災前の沿岸部の農業生産や担い手の状況に詳しい委員からは,
★農地が集まるということは担い手がいないから。
★既存のままで高年齢層が営農再開しているだけでは,あとが大変。
★もともと震災前の平均単収が低い地帯。そこで目標を県平均単収にしても無理があるのでは?
★法人立ち上げ2~3年,新しい取り組みをやればやる程,色々課題が発生してくる。
★経営面積がいきなり大きくなって作業も大変,経営も大変,あとからダメでしたとならないように。
・・・などの御意見の一方で,
☆今後,100ha規模の大農家が出てくる。そういう経営体でのノウハウを確立して水平展開して欲しい。
☆全体的に重いテーマなのに,適切に実施されている。
☆被災地としての経験が全国の皆さんに役立ってもらえるように,HPとかで発信できるような形にまとめて欲しい。
☆沿岸部の組織化は,内陸部と少し違った形の組織化になるのでバックアップ願いたい。
・・・等の力強い激励と期待の言葉もあり,実り多い検討会となりました。
当普及センターは,今回の検討会の結果を踏まえ,一日も早い震災からの復旧・復興に向けて,今後も活動を継続していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999