管内では,稲作の省力・低コスト化を狙って,直播栽培への取組みが年々増加しています。平成27年度.管内の直播栽培面積は約300haとなって,次年度もさらに面積が拡大することが予想されています。JAみどりのでは,昨年度から直播栽培現地検討会を開催し,生産者間の情報交換の場を積極的に設けてきました。1月30日には,直播栽培技術研修会を開催し,今年度の直播栽培の作柄総括と次年度に向けた栽培管理のポイントについて研修しました。当日は,生産者約70名が参加し,全農みやぎ農業機械課から直播栽培の作業体系について,古川農業試験場から栽培の留意点について講演後,生産者から倒伏対策や肥培管理についての質問が挙げられました。全農みやぎ農業機械課によると,直播生産者が抱える課題の多くは水管理や雑草対策ということで.今後もこうした課題への対応が求められていることが窺えました。生産者から,直播栽培に適した品種選定の要望も挙がり、技術向上に向けた積極的な姿勢もみられます。
次年度も定期的に現地検討会の開催が予定されており,検討会を通して生産者間のコミュニケーションが活発化し,管内全体の栽培技術が向上することが期待されます。普及センターでは,検討会において有用な情報提供等を行い,直播栽培技術の向上と普及拡大に向けて支援を継続していきます。
美里農業改良普及センター 先進技術班
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