著者は、何故政権交代が必要かということに対し、”権力の暴走を防ぐことにある”とする。
そして、議院内閣制は理念とは別に、危険な権力の集中を招きやすいという。
立法府の多数を握る自民党の長期政権は、行政、司法は勿論、メディアまでもがその影響下にあるとされる。
アメリカとイギリスの2大政党による政権交代の歴史をとりあげ、日本にもその必要性を訴えている。
著者は、民主党に近い人というのを考慮しても、その説には説得力がある。
小沢民主党主の秘書逮捕以前の出版だが、著者はこの事実をどう受け止めただろうか。
司法官僚の保身だろうか、はたまた権力に阿った暴走だろうか…