mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

8月のまとめ

2013-08-31 05:27:40 | 毎年の月間まとめ
 私のホームページを訪れた人 87人 でした、感謝です。  

読書 4冊 その他 5日 (家人の通院など送迎)


特記 1 上腕骨にひび(28日に、自転車で転倒)で整形外科通院   

  2 カメラ入れ替え(10日 SONY RX100Ⅱ、25日 FUJI X-M1 Wレンズキット、売却-FUJI X-E1 35mm キット)font>
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木村泰司 著 「名画の言い分」 集英社刊 を 読んだ

2013-08-26 13:46:03 | 読書


古代ギリシャから現代に至るまでの西洋美術史概説だが、とにかく面白い。知らずしらずのうちに、彼の語り口に引き込まれていく。

たとえば、「ルーブル美術館にあるものは教養がないと理解できない歴史画が中心のコレクションなのですが、オルセー美術館にあるものは教養がなくても楽しめるものが多いのです。中略、フランス人の前ではぜひ『私はオルセーはあまり好きではありませんの。やはりルーブルが最高ですわ』 と、見栄を張ってください(P142)。」といった具合だ。


西欧中世の絵画は、ギリシャ神話や聖書の内容の理解が必須(即ち、著者のいう教養)というのがよく分かった。40ページに渡る108葉のカラー図版が有り、理解を助けてくれる。font>
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R D ウィングフィールド 著 「冬のフロスト」 創元推理文庫を読んだ 

2013-08-22 15:20:52 | 読書


これはフロスト シリーズ第5作目になるが、著者が2007年に亡くなったので、続刊はないと思っていた。ところが今年6月になって創元社からこれが出版(イギリスでは1999年に出版されていた)され、驚くとともに嬉しくなり早速買い求めた。

イギリスの田舎町デントン警察署のフロスト警部は、幼児誘拐の頻発、売春婦の連続殺人事件や白骨遺体の発見事件などで大忙し。同僚の婦人警官を売春婦に化けさせてのおとり捜査では、その彼女を窮地に追い込んでしまう。

相変わらず、彼のずぼらで直感捜査での迷走、失敗の連続でひやひや、面白い。 マレット署長とのやりとりも秀逸。
著者が亡くなった翌年の2008年には、6作目となる「A Killing Frost」が発刊されているという。日本では翻訳されていないので次回が楽しみだが、彼は殺されてしまうのだろうか。

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机上にmini bar 擬きを置いた

2013-08-04 09:38:23 | その他種々雑多
 

以前からのものを整理した。
ショットグラスは退職時、江戸切り子のをペアーで頂いたもの。江戸切り子のタンブラーは、後に買い求めたもの。


夜半ジャズを聞き、本を読みながらウィスキーをちびちびやるのが至福の時。最近は山崎12年を愛飲しているが、18年ものの方が旨い。でも高価なので、ごく偶にだ。

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田中優子著「春画のからくり」 ちくま文庫、西岡文彦著「絶頂美術館」 新潮文庫 を読んだ

2013-08-02 14:29:59 | 読書


この本によると、浮世絵木版画は菱川師宣「花の語らい」(1779-80年)に始まり、1788年の喜多川歌麿「歌まくら」で頂点に達し、その後幕府の取り締まりや出版状況の変化などを経て幕末まで続く。

言うまでもなく性交場面がポイントになるのだが、それを様々な趣向(着衣の模様や襞、衝立等々)を凝らして、隠す・見せる・覗きなどの視点から面白く見せる。筆者は江戸時代の住宅事情などから、浮世絵は複数の人たちで見て楽しむ絵(笑い絵)だったのではないかといっている。この時代は、実におおらかだったような気がする。

図版も多く、楽しめる。積ん読だったのを、思い出して読んだ。font>



副題に「名画に隠されたエロス」とあるように、冒頭にカバネル「ヴィーナスの誕生」1863年を取り上げ、題名とは裏腹に”この絵は明らかに成熟した女性の性的なエクスターシーを描いている”(P14)、と、いう。ポイントは、左足指の反り返りにある。確かに浮世絵にも、足指を曲げた場面がいくつもある。この絵は、1863年のパリのサロン展で絶賛を浴びたという。

参考までに下の画像は、2005年にパリのオルセー美術館で撮ったカバネルの「ヴィーナスの誕生」
font>


西洋の中世では、ヌードを画面に描くときは、神話や聖書の一場面としてでなければ描けなかった。

この絵が描かれた1863年は近代絵画のターニングポイントになった年と言われるようになった。スキャンダラスな絵として悪口雑言を浴びたマネの「草上の昼食」も同じ年に描かれ、落選展で人々の嘲笑を買ったという。理由は、この絵のヌード(ピクニック場面で女性はヌード、男性は正装)が聖書や神話に題材を求めないで、当時のピクニック場面という理由からだ。
しかし後に、この絵は近代絵画の出発点と言われるようになった、と、いう。

反逆児クールベの話もとても面白いし、彼の精神は立派だと思う。その他アングル、ゴヤ、ドラクロワなど等楽しい読み物だ。美術関連の書としては異色だが、目から鱗といった感じ。font>



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