「ロシア点描-まちかどから見るプーチン帝国の素顔」 小泉 悠
本書は2022年5月20日が第一刷で、著者によるあとがきは3月25日付けである。と言うことは、いまだ続いているロシアによるウクライナ侵攻(3月24日)から一ヶ月後脱稿となる。
全7章(181頁)中、大半はロシア人気質や住まい、地下空間や街並み、食生活などで著者のようにそこで生活した人でないと分からない事柄で、これはこれで面白い。
しかし、ロシア軍事専門家である著者の主眼はこの戦争、ひいてはプーチンの統治手法が世界に及ぼす影響はどうかにある。それが、145頁からの第6章「大国」ロシアと国際関係、第7章権力編で、とても興味深い。
本書は2022年5月20日が第一刷で、著者によるあとがきは3月25日付けである。と言うことは、いまだ続いているロシアによるウクライナ侵攻(3月24日)から一ヶ月後脱稿となる。
全7章(181頁)中、大半はロシア人気質や住まい、地下空間や街並み、食生活などで著者のようにそこで生活した人でないと分からない事柄で、これはこれで面白い。
しかし、ロシア軍事専門家である著者の主眼はこの戦争、ひいてはプーチンの統治手法が世界に及ぼす影響はどうかにある。それが、145頁からの第6章「大国」ロシアと国際関係、第7章権力編で、とても興味深い。