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海棲生物たちを襲う「死のつらら」、触れるものを一瞬にして凍らせる脅威の自然現象

2011年11月28日 | 世界びっくりニュース


 まるで雷(いかづち)のごとく、海中をうずまきながら凍らせていくという脅威の自然現象「Brinicle(ブライニクル)」が、BBCの取材班により南極のロス島海にて、世界で初めて撮影されたそうだ。

 ブライニクル(ブリニクル)は、1960年代に初観測された自然現象の一種。1974年まで氷の鍾乳石と呼ばれていたが、その強烈な冷気を帯びた氷柱に触れたものはみな凍りつき死んでしまうことから、「死のつらら」とも呼ばれている。

ソース:'Brinicle' forms beneath the sea and kills everything in its path | Mail Online
Frozen Planet's Brinicle: The Deadly Finger Of Ice That Kills All In Sight

 映像では、ブライニクルに触れたウニやヒトデなどを一瞬にして氷結させていく様子がわかる。
BBC Nature: 'Brinicle' ice finger of death filmed in Antarctic


 ブライニクルは海中に0度以下の塩水が流れ込んだ時にできると言われている。気温がある程度下がり風がなくなると海の表面が凍る海氷現象が起きる。その際に凍るのは海水の水分だけで塩分は凍らずに残るのだが、海氷表面に濃い濃度で留まる塩水が、が急速な外気の温度低下により氷の割れ間から海中に流れ込む。塩分濃度が濃いので比重が重く沈んでいくのだが、その際に触れた周りの海水を凍らせながら落ちていく。

 特に外気と海中の温度差が激しいときに起きるという。この映像撮影時には、海中流れ込んできた塩水はマイナス1.9度、海面上の温度はマイナス20.0度だったそうだ。大気に押し込まれる形で、低温の塩水がどんどん海底へと鞘のように追い込まれていき、このようなつららのような現象となるのだそうだ。 

 ブライニクルは通常の海水より密度が高く、大気のつららより非常に速い速度で成長していく。BBCの撮影班はマイナス約2度の海の中で、5,6時間じっと耐えながら撮影したという。













☆そういえば小学校のころ、水が0度で凍って0度で融けると習ってなやんだぁ~!

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