その国に根付いた食文化は、他国から見ると奇妙であったり面白かったり、食べて見たかったり、そうでもなかったりとその反応は様々だ。ということで今回は「スープ」をテーマに珍しいタイプのものを11ほど見ていくことにしよう。日本のアレもスープじゃないのになぜかランクインしているあたりも興味深い。
ソース:Самые странные супы в мире
メヌード(メキシコ)
メヌードはメキシコ版モツの煮込みのようなもの。牛の第二胃「ハチノス」を使用しているのが特徴だ。玉ねぎ、コリアンダー、オレガノ、チリとコーンと一緒に弱火で柔らかくなるまで長時間煮込む。そこにレッド・チリソース、刻みタマネギ、パセリ、レモンを添えて召し上がれって感じ。メキシコでは人気の料理だそうだ。
キブルスープ(タンザニア・チャガ族)
タンザニア北東部のキリマンジャロ山麓に居住するバントゥー系民族「チャガ族」に伝わる伝統のスープ。ここでは様々な料理にバナナが使用される。このスープはバナナと豆と泥(土)を混ぜたスープで、味付けは塩。
スプ・スープ(タンザニア)
ヤギや牛の内臓とひづめを削ったものから作られるスープは、二日酔いに効果抜群だと言う。
鶏の睾丸スープ(中国)
鶏の睾丸に野菜を加え、柔らかくなるまでぐつぐつ煮込み、ブイヨンで調理される。鶏の睾丸はクリーミーでやわらかく豆腐に似ていて、風味はカスタードクリームに似ているという。滋養強壮と肌に良いとされている。
ツバメの巣スープ(中国)
ツバメの巣は、広東料理の高級食材とされており、日本でもなじみのある食材。アナツバメ類の一部は、空中から採集した巣材をほとんど使わず、ほぼ全体が唾液腺の分泌物でできた巣を作る。独特のゼリー状の食感が特徴で、調理に際しては湯で柔らかく戻してから、ピンセットなどで丁寧に羽毛などを除去する。
鹿の胎盤スープ(中国)
鹿胎盤には体に良いとされる栄養素がたっぷり詰まっており、中国上海では腎臓、肌に良いとされている食材。そこに鹿の腱、キノコなどがくわえられ鳥ガラスープで煮込んでいく。
白子スープ(日本)
白子はタラ、アンコウなどの精巣である。スープではなく白子酢なのだが、海外人にはスープに見えてしまったのだから仕方がない。酢、酒、しょうゆ、塩などを混ぜた三杯酢の中に、ぷりっとゆでた白子を加える。さっぱりしていてそれでいてコクがあり、トロっとした食感が味わえる。
コウモリのスープ(パラオ)
パラオ伝統の料理で、コウモリの毛を剥ぎ、ココナッツミルク、生姜、香辛料を加えて煮込む。一部のレストランでは顧客が自らコウモリを選び、目の前でさばいてもらって調理の様子を見ることができるそうだ。
トラの陰茎スープ(中国)
中国では、虎の陰茎はバイアグラレベルの精力増強効果があると信じられている。乾燥させた虎の陰茎を1週間ほど水に浸し、他のスパイスやハーブをくわえ、丸一日煮込んでいく。希少食材の為高価で、1杯3万円以上するそうだ。虎の捕獲は禁止されているため、ほとんどが密猟で仕入れてくるそうだ。
鴨の血のスープ(ベトナム)
鴨の生き血に砂肝、ピーナッツとハーブを混ぜて煮込んだベトナム伝統のスープ。血液が固し、ゼリーのようにプルプルになるという。鳥インフルエンザの流行により人気が衰え、あまり食されなくなったそうだ。
牛の睾丸と陰茎スープ(東南アジア)
東南アジアの一部地域に伝わるという牛の睾丸と陰茎にタマネギ、ニンジン、ハーブを加えて煮込んだスープ。媚薬効果があるとされている。
☆効果効能は二の次やろなぁ!