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古代ヨーロッパ、ケルト戦士の墓から発見された見事な青銅の盾(約2200年前)

2019年12月25日 | 世界びっくりニュース
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MAP Archaeological Practice

 原住地、起源については諸説あるが、インド・ヨーロッパ諸族の一派でケルト語を話し、紀元前5世紀から前1世紀にヨーロッパ中部と西部で活躍したと言われているケルト人の墓から1000年に一度と言われるほどの大発見があったそうだ。

 2200年前のケルト人戦士の墓というだけでもすごいのに、墓の中から美しい装飾が施された保存状態の良い盾が発見されたのだ。

ケルト芸術様式の見事な盾


 イギリス、マンチェスター大学の考古学者メラニー・ジャイルズは、この1000年間で、イギリスのケルト芸術におけるもっとも重要な発見だという。

 ヨーロッパ鉄器時代後期に栄えたラ・テーヌ文化の特徴的なケルト芸術様式で作られたこの盾は、ホタテガイのように波打った縁が特徴で、トリスケル(三脚巴)と言われる3つの渦巻き模様があしらわれている。軟体動物の外皮のような生物のようなものも描かれていて、修復した痕跡が見られる。


The Most Important British Celtic Art Object of the Millennium Discovered | Ancient Architects


儀式用なのか?戦闘用なのか?


「このように手の込んだ金属の面をもつ盾は、戦闘で使われたものではなく、純粋に儀式用のもので、ステータスを反映しているというのが、一般的に信じられている説です」と言うのは、MAP考古学研究所のポーラ・ウェアー。

「しかし、盾に剣で貫かれた典型的なキズがあるため、わたしたちはこの矛盾に挑んでいます。修繕の跡からは、この盾がただ古いものであるだけでなく、よく使いこなされていたらしいことがうかがえます」

 盾は、75センチ×30センチの楕円形をしていて、ブロンズ(青銅)の金属シートを繰り返し叩いて作られている。今は朽ちてなくなっているが、かつては革や木の装飾がついていたと思われる。

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MAP Archaeological Practice

ケルト戦士の墓には二輪馬車と馬の骨も


 盾のそばには、二輪馬車と思われるものの残骸と馬の骨も見つかった。馬は副葬品として生贄にされたものなのか、すでに死んでいたものなのかはわからない。

「これらの馬は、蹄が地につくように置かれ、その後ろ脚はまるで墓から飛び出そうとしているかのような格好で埋まっていました」

 墓におさめられた戦いのための武器や、馬車など移動手段など副葬品を見ると、当時のケルト民族が死後の世界へ行くことをいかに深刻に考えていたかがわかる。この兵士が生きていた社会は、次にやってくる世界に備えて、できるだけ彼を助けようとしたのだろう。

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MAP Archaeological Practice

ケルト人戦士はどんな立場でなぜ死んだのか?


 埋葬されていた本人は、紀元前320~174年の間に死んだとき、40代後半かそれ以上だったと思われる。イギリスでは、こうしたタイプの埋葬はこれまで見られたことはないが、馬車と馬がセットの墓は、2013年にブルガリアで発見されている。

 この最新の発見は、専門家が評価する論文としてはまだ発表されていないが、もともと2018年にヨークシア州ポクリントンの町近くの埋葬地から見つかったもの。同じ墓からは、赤いガラスのブローチや、べつの生贄なのか、ブタの骨も見つかっている。

 墓から出てきた副葬品の調査は続けられていて、数ヶ月たてばいずれ、古代の戦士とこの珍しい埋葬についてもっと詳しいことがわかるだろう。まだまだ、答えのわからない疑問がたくさんある。

「この男性戦士がどのようにして亡くなったのか、まだわかりません」ウェアーは言う。

「鈍器による外傷がいくつかありましたが、それが致命傷ではありませんでした。彼は戦闘で死んだのではなく、高齢のために死んだ可能性も高いのです。彼がどんな立場にいた人だったのかも、わかりません。でも、すばらしい副葬品と共に葬られていたので、明らかに平民ではなかったと思われます」

References:Jaw-Dropping Celtic Warrior Grave Contains Shield Labelled a Find 'of The Millennium'/

☆ケルト人なんて初めて聞いたわい!