カミさんがゴルフで出かけたので、ひとりの日を満喫するはずだった。けれど、金曜日にサッシュ屋さんが来るから、ベランダで作業できるようにしておこうと思い立ち、ベランダの鉢を移動させた。
何も植わっていない鉢は可哀想な気がして、花屋に行ってこようと思った。まず、いつもの喫茶店で食事をした。私と同年くらいの女性が2組座っている。友だちでは無いようで、別々に分かれて話していた。
耳が遠いのか声が大きい。病気の話や息子の嫁の話、近所の年寄りの安否の話でうるさかった。運転免許の更新の話になり、「後1回は更新するつもり」と言えば、「私もそうする。車が無ければ、ここまで来れないもんね」と片方が言う。
私も明日、西枇杷島警察署に出かけ、免許の更新をするつもりでいるが、嫌味を言われるくらいなら返上したいけど、免許が無ければ車に乗れないし、どこへも出かけられない。心配だが、もう1回だけは更新しておきたい。
喫茶店の庭のハナミズキが満開だった。「キレイですね」と言うと、「今が一番見頃です。ピンクのものを植えたのに、白くなってしまって」と教えてくれた。ピンクは華やかだが、白はハナミズキらしくていい(写真)。
「ハナミズキ」っていう歌があったが、確かふたりの愛あるいは恋が、いつまでも続きますようにと願う内容だった気がする。ハナミズキを見て、そんな永遠に続く愛を思い浮かべる人はどんな恋愛をしたのだろう。
昔、『花と小父さん』を聴いたことがあったが、高齢者にはピッタリ来るものがあった。「小さい花にくちづけをしたら 小さい声で僕に言ったよ 小父さんあなたは優しい人ね (略)一生懸命咲いて慰めてあげるの どうせ短い私の命 小父さん見てて終わるまで」。そして最後は、「約束通り僕は見ていた 花の命の終わるまで」と。
百年続きますようにと願っても、何時しか終わりは来る。一時でも幸せならそれでいい。高齢になれば恋することも無いと思っていたのに、幾つになっても恋に焦がれている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます