友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

10年周期で転機がやって来た

2020年04月20日 17時25分47秒 | Weblog

 新型コロナウイルスの影響で働けなくなって困っている人がいる。私は高校の教師を辞めた時、主夫に徹すればいいと思っていたが、ふたりで働いていたのにカミさんだけの収入になってしまうとこんなに大変なのかと思い知らされた。

 初めのうちはまだ、子どもが小さかったからよかったが、大きくなると、「テニス教室に行きたい」とか、「あれが欲しい」とか、言ってくる。「お金が無いからダメ」とは言いたくなかった。子どもがやりたいことや友だちと遊ぶために欲しいものは与えてあげたかった。

 家事労働はやって当たり前で社会からは何も評価されないし、当然だが主夫では金にならない。もう一度働くしかないと思って、募集欄を見て応募してみた。けれど、「どうして先生を辞められたのですか」と聞かれるし、「先生をされていたんですよね」とやんわりと断られた。

 教師を辞めて、自分で地域新聞を発行するまでの10年間が一番辛かった。振り返ってみると、私には10年周期で転機がやって来た。教師が10年、地域新聞が10年、議員秘書と地方議員が10年、市民のための市民講座が10年、井戸掘り仲間とのNPOは12年になる。

 市民講座も井戸掘りも収入にはならないから、働いたとは言えない。何をしていても辛いとか苦しいとか止めたいとか思うことはなかった。やりがいがあったし、評価に応えたかった。教師を辞めた後の10年間は空洞の中にいたような気がする。

 子どもの頃、雨降りの日は遠くの鉄橋を渡る列車の音が大きく聞こえた。今日は雨の音がしないからか、空を飛ぶ飛行機やヘリコプターの音が大きく聞こえる。明日は晴れるだろうか。


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