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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

凄い!にわかサッカーファンの誕生である

2022年11月24日 18時01分51秒 | Weblog

 街はすっかりクリスマスになっていた。お目当てのレストランで、初めにビールを飲み最後に赤ワインを飲んだ。ビールは美味しあったが、ワインはいまいちだった。案内された席の隣りに、男4人女3人のグループがいて、結構飲んでいるのかウルサかった。

 声が大きいだけでなく、話していることがエゲツナかった。「セックスの相性なんて、やってみなくちゃー分からん。見た目で判断はできん。なんなら、セックスの権威であるオレが一度寝てやってもいい」。30代の禿げ頭が、20代の男どもに威張って言う。

 女性たちは20代で笑っていたが、「やっぱり、寝てみないと分からないわよ」と経験者らしく相槌を打つ。「お乳が大きいとか、お尻が大きいとか、外観とセックスの相性とは違うし、セックスが上手いか下手かにもよる」と禿げ頭が説く。「料理が上手い女はセックスも上手いとか、無いんですかねえ」と若い男が言うと、女のひとりが「私、料理上手いわよ」と言い、ドッと笑った。

 そんな話は居酒屋の座敷でやってくれ。開放的なレストランで、大声で話すことでは無い。私は隣の禿げ男に言ってやりたかったが、まもなくグループは席を立っていった。やれやれ、これでゆっくり食事が出来ると思ったら、「今晩のW杯は日本とドイツの試合だから、早く帰って観たい」とカミさんは言い、途中でケーキを買い、「コーヒーを飲みながら観戦する」と宣言する。

 帰宅するとすぐにテレビの前に陣取ったのに、いつの間にか居眠りしている。コーヒーを淹れて開幕を待つ。9時半に起こしたのに、半分寝ぼけている。10時を過ぎてもまだウットリウットリしていたので、「あなたが応援しなかったら負けちゃうよ」と驚かす。せっかく前田選手がゴールしたのにオフサイドだった。やっぱり、ドイツに苦戦している。

 だんだんカミさんは目を覚まし、「何やってるの!そこよ!」と声を上げ出した。後半戦でゴールが決まった時は大興奮で、テーブルをたたいて大喜びする。2対1で勝利が決まった瞬間はもう、自分が監督か選手になっている。私は「非国民なので、もう寝るね」と先に休んだが、カミさんは「午前1時半までテレビを見ていた」と言う。凄い!にわかサッカーファンの誕生である。

コメント (3)
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