無事に帰ってきました。高齢者グループの旅行だから、何事も無かったわけではないが、全員が帰って来ることが出来たのだから「ヨシ」とすべきだろう。ベトナム縦断の旅は人気のようで、総勢38人でそのほとんどが私たちに近い年齢だった。6月は雨季だから気温も湿度も高いのでそんなに参加者は多くないだろうと甘く見ていた。
朝、7時45分に出発ロビーに集合し、午前10時15分のベトナム航空で日本を立った。往きも帰りもベトナム航空だったが、操縦は安定していたし機内サービスも行き届いていた。ベトナムは日本人が街を作っていたくらい古くから「縁」がある。それに私はベトナム人に日本語を教えていて、体つきも顔立ちも性格も、共通するものがある気がしていた。
ハノイのノイバイ空港に到着し、タラップを降りると暑さと湿気がドーンと襲ってきた。やっぱり思っていた以上にベトナムは暑い。現地ガイドのフェンさんは小柄でよく気がつき、よく働く。3箇所で3人の現地ガイドが付いたけれど、3人ともとてもよく働き気遣いの出来た。それに、3人とも知識が豊富だったので、ベトナムのことが本当によく分かった。
ベトナムはどこへ行っても大量のバイクが走り回っている。最も人口の多いホーチミン市はバイクが溢れている。確かにバイクは駐車の場所を取らないし、ガソリンの消費も少ないが、何千万台ものバイクが一斉に走り回るから接触事故が起きないかと怖くなる。1台のバイクに4人まで乗れるので、出勤や帰宅の時は両親と子ども2人が乗って走っている。思わず、「大丈夫か」と言ってしまう。
いくら駐車の場所を取らないと言っても、どこかには置かなくてはならない訳だから、都心部はもうバイクだらけだ。道路も決して整備されている訳ではなく、舗装はされていても凸凹であったり、工事中であったりで、よく走ることが出来ると感心する。女性もヘルメットを被り、マスクをし、身体に花模様の布を巻き付けて2人乗りで走っている。マスクも花模様の布も防塵対策だそうだ。とにかく埃っぽい。工事中の道路や家が多く、どういう訳か残骸が至る所に放ってある。若者が多く、建設ラッシュだから活気はある。東南アジアはもっと発展するだろうと思った。