友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

結婚は悩みごと

2015年09月05日 18時12分45秒 | Weblog

 「国籍や民族の違いなどにかかわらず、ともに学び、働くことのできるまちづくり」を目指して、市の国際交流協会が『国際結婚ファミリーと語ろう』を開いてくれた。この町に国際交流団体が誕生したのはいつだったのだろう。私が地域新聞をつくっていた時、二人の女性が訪ねて来て、「この地域に住む外国の方の力になりたいので、そういう活動をするグループを立ち上げたい」と相談された。

 私は地域新聞の記者として、取材し応援してきたが、実際にメンバーとなって日本語教室で教えたりするようになったのはずいぶん経てからだ。私が受け持っていた人の中にトルコ人がいて、彼が「今度結婚する」と言う。それなら、みんなでお祝いしよう、私があなたの日本のお父さんになってあげるということで、盛大な結婚披露宴を行った。彼の友だちもたくさん来て、歌って踊って食べて、お祝いした。

 2つの町が合併して市が出来た時、国際交流協会が生まれたのでグループは解散した。結婚した日本人女性から年賀状をいただき、子どもが増え成長していく様子がよくわかった。その彼女が年賀状ではなく、手紙をくれた。なんとなく寂しい思いをしていると感じた。外国の人と結婚し、習慣や考え方の違いから悩みを抱えている人がいるだろうから、そういう人に手を差し出すことも国際交流には大切なのではと、市の国際交流協会に話したところ今日の行事を計画してくれた。

 国際結婚した4組とサポーターが集まったが、4組のうちの1組だけが男女で参加したが、男性はまだ日本に来て4カ月で日本語が話せなかった。しかし、言葉は話せなくても雰囲気は伝わるもので、結構盛り上がった。話を聞いていて、外国の人と結婚したからと言う問題ではなく、夫婦というのはすれ違うものだと思った。夫婦だから何でも分かり合うということが無理なことで、今日のように話す場が必要なのだろう。

 グループに参加していた3人の女性も来てくれた。「参加した時は高校生だった」という彼女は3人の子持ちになっていた。ヨチヨチ歩きの赤ん坊を抱っこして参加していた女性も孫を連れて来た。見るとみんな少しも変わっていないのに、子どもは大きく成長している。誰とでも気軽に話が出来れば、国籍も民族も宗教も飛び越えられる。今日はそんな第一歩になったと思う。

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