友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

メタボと生活習慣病

2008年07月20日 21時25分01秒 | Weblog
 「暑い!」。こんなに暑いとやはり「暑い!」と言いたくなる。孫娘は水泳大会があるので、午前6時30分家を出ると言う。「コンビニで買い物するから一緒に来て!」と言われて、拒否するようなジジイではないから、「ヨシャ!」と出かけていった。弁当も水筒も持っているのに、スポーツドリンクや甘い菓子パンなどかなり買い込んで、意気揚々と出かけていった。こんなに朝早い時間なのに、もう外気温が上がっているのを感じた。

 家に帰り、花に水を遣る。水遣りをしているだけなのに、もう汗が流れてくる。イヤか予感だ。こんなに暑くては、午後から開く大和塾の市民講座に人が集まってくれるだろうか。準備のために午後1時前に家を出るが、空気が熱い。ますます心配になった。それでも開場前から人が集まってきてくれていた。午後1時30分、講師の大野恒夫先生が到着する。ところがパソコンがリム-バブルを取り込まない。慌てた。先生は家の方に連絡して、ノートパソコンを持ってこさせた。しかし、それでも映像は出てこない。

 司会役の私は、映像が出るまで話を引き伸ばそうと努めたけれど、パソコンはうまく動かない。精密な機械というものは誠にこうなると手に負えない。先生がいつも使っていないパソコンでやるのは無理があったと思えたが、先生の家のノートパソコンでもいうことを聞かないのだから使いにくい。先生はあきらめて、話し出したけれど、職員の中には一人くらいパソコンにたけたものがいるのではないかと思い、受付に行って声をかけた。すると、一人の職員がやってきてくれ、パソコンは見事に動くようになった。

 パソコンが動くようになると、これまで口で話してこられたことを映像で一気に見せようとされたので、なんだか速度が異常に早くなり、かえって何が言いたかったのか締めが決まらないような終わり方になってしまった。事前の準備がやはりいかに大切かと確信した。それでも大野先生は優しい医者だ。「メタボと生活習慣病」が今日のテーマであり、講演はその解説であったが、会場からの質問を受け付けたところ、たちまち無料医療相談所となってしまったが、質問の一つひとつに丁寧に答えてくださった。

 講演会を終えて、塾生の皆さんとお茶を飲み、8月と9月の予定を決めた。雑談となった時、「国から健康管理でペナルティーまで科せられるようになるとはネ」と誰かが感想を言った。戦前を知っている後期高齢者の人が、「戦争前は国が国民の健康管理に力を入れていた。厚生省が出来たのはそのためだった」と話す。「後期高齢者はなるべく早く死んでもらいたいというのが政府の考えなんだろう」との発言もあった。確かに医療の現場でも、「無駄な医療行為は行なわない」ようになってきていると聞く。ロボットのようにたくさんのチューブをつけられ、生きてはいるが尊厳のない存在では意味が無いけれど、老いた役立たずは早く死んでもいいとは思わない。

 人は死を迎えるまで、人としての尊厳が、誰でも保たれることが一番大切だと思うからだ。
コメント
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