友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

洞爺湖サミット

2008年07月07日 23時25分26秒 | Weblog
 北海道洞爺湖サミットが始まった。サミットは山頂の意味で、主要先進国首脳会議を指す。1975年から開かれてきたが、要するに世界を牛耳る連中の会議ということのようだ。地球温暖化が顕著となる中で、CO2削減が今回のサミットの課題といわれている。けれども首脳たちはそれぞれに思惑があって、真剣な話し合いというよりも、サミットの権威付けだけに追われている印象だ。

 それはそうなのだ。地球で今後、人類が暮らしていけるかどうかということよりも、それぞれの資本がどのようにして生き残れるか、その資本が位置する国家がどのように自国の利益を守って行けるか、そのための位置取りというか、有利な条件をどのように勝ち取るかが、各国首脳の使命であるのだから、話し合いはカモフラージュでしかない。

 先回のサミット宣言は、「(CO2削減を)真剣に検討する」というものであったそうだ。それでこの洞爺湖サミットではもう少し前進したイメージをというので、「(CO2削減を)半減すると信じる」とする宣言文が検討されているという。誠にいい加減そのものだ。言葉は正確でなくてはならないが、また同時に発する側や受け取る側で、どのようにでも解釈できるあいまいさも持っている。だからこそ発する側と受け取る側がどのように考えているかが問題なのだ。

 アメリカはCO2削減を原子力発電の重要性へ切り返そうとしている。日本のテレビコマーシャルでも、CO2削減に絡めて、原子力発電がクリーンエネルギーのであるかのようなものさえある。地球の温暖化阻止が、いつの間にか原子力発電という新たなビジネスとして展開されようとしているのだ。温暖化を生み出してきた主要な原因は、私たち人間が作り上げてきた社会にある。この社会にメスを入れずに、新たな技術で対応しようとすれば、問題はさらに先送りとなるばかりだ。

 今晩、中国からやってきて、しばらくわが町で暮らしていた二胡演奏者のコンサート『親子で贈る七夕のゆうべ』に行ってきた。二胡奏者の張濱さんは言う。「地球は一つ、太陽も一つ、月も一つ。私は日本と中国の架け橋になりたいです」。一人ひとりはみんな兄弟や親子や恋人のように、お互いを認め、愛し合うことができるのに、国家となるとなぜに自国の利益だけを最優先してしまうのだろう。

 私の友だちがブログで、プレスリーの歌『 l can't stop loving you (君を愛さずにはいられない)』を紹介していたが、そういう気持ちにならないのだろうか。
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