みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

一乗城山

2013-05-23 | 準山行
クラブ報告
5月18日(土)   天候 晴れ     参加者 23名

CL 須田さん
 数日前までの天氣予報が嬉しく外れ、素晴らしいお天気に恵まれた。参加者のみなさんも心弾んで早めに集合され、予定より少々早い出発となった。途中九頭竜道の駅へ立ち寄ったり、荒島岳の残雪を見て懐かしがったりもした。また大野市では、田植えの始まった田んぼのあぜ道に色鮮やかなピンクの花が一面に咲いているのを見て歓声を上げたりしながら、やがて福井市の復元町並駐車場に到着した。周辺には、さまざまな遺跡が数多く点在している感じであった。
 一乗谷川に懸かる小さな橋「むこうやまはし」を渡った辺りが安波賀コース登山口で、「城山まで1.8km」の標識が立っていた。そうか、1.8キロか、2キロもないのか、と気楽な気分で登り始めたが、意外と急登な尾根で始まり、好天のため28度という暑さも加わってみんなが大汗をしぼられた。やがて一ノ丸跡に至り、そして二ノ丸跡三ノ丸跡へと到着した。そこが城山の山頂であった。
 途中、わずかに遠望の利く所が1~2か所あったものの、全体として登下山コースともに、樹林帯ばかりの山道で、展望はほとんどないといったものだった。ところが、ところがである。木々には新緑が萌え、そこに木漏れ日が差し込んで辺りは意外と明るく、むしろ展望のよい炎天下のあえぎよりも、しっとりとした味わいの深い山歩きになった、と私は感じた。さらにもっといえば、こんな素晴らしい感じの山歩きにはめったに出会わないな、と思ったほどだった。
 三等三角点は、その山頂から少し戻り、コースを外れて150mほど藪を漕いで下ったところにあった。点名は「松尾」標高は435.8mと記してあった。そして下りの馬出コースは、また少し戻った三差路からで、千畳敷・本丸跡への道であった。その途中にもいくつかの史跡があり、1.5キロを歩いて復元町並駐車場に帰着した。
 そこで一応現地解散となったが、多くの人は、せっかくここまで来たのだからと、遺跡巡りに出かけた。いただいた資料によれば、越前を治めた朝倉氏が五代103年間にわたって栄えたところで、北陸の小京都とも呼ばれたといい、京や奈良の貴族・僧侶など文化人が多く下向した。しかし1573年に天下統一を図る織田信長に敗れ、城下町も焼き討ちにあって灰燼に帰した、とあります。「特別史跡、特別名勝、重要文化財』という国の三重指定になっているところでした。
 お天道さまに恵まれ、スタッフに恵まれ、仲間に恵まれ、文化の香りにも恵まれ接することができた今回の北陸ハイキング、記録担当者としては二重丸をつけたい気分であった。
 山中で私が気付いた花木など・・・ ナルコユリ ユキザサ ヤグルマソウ ヤブツバキ フジ そして大木のホウ コシアブラ
(記録担当 澤田Aさんの報告より)


(スライド写真提供 前島さん)

コースタイム
関6:50=九頭竜道の駅8:05~8:15=復元町並駐車場9:15~9:30(P)・・・安波賀 コース登山口10:10・・・№264鉄塔10:35~10:40・・・一乗城山頂上(473m)11:35~12:20・・・三角点(435.8m)12:40・・・本丸跡経由・・・復元町並駐車場13:15(現地解散・希望者史跡探訪)=九頭竜道の駅16:10~16:20=関17:25
コメント
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