しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ミョウガ ( 茗荷 )

2014-08-11 |  8月 の花たち

                              2014/08/03 撮影

2010/08/18 撮影

[ ショウガ科ショウガ属の多年草 : アジア東部の温帯地域原産]

古く中国から渡来し日本で野生化したもの
とも言われています。
日本では、
本州以南~沖縄の林下に自生し、
庭などにも栽培されます。
草丈は、40~100cm。
根茎は、細い円柱状で多くの節を持ち淡黄色、
地下を浅く横行して分枝し、鱗片状の鞘葉を付けます。
根は粗いひげ状をしています。
偽茎(*)は少し斜めに直立し、
多数の葉を左右2列に互生して付けます。
葉は、長楕円状披針形で長さ20~30cm、
先は細長く尖り、基部はくさび形をして短い葉柄となり、
その下は長い葉鞘となっています。
葉の質は薄くて柔らかく、鮮緑色をしています。
まだ葉の開かない幼茎を軟化栽培したものを「茗荷竹(みょうがたけ)」といい、
3月~5月に収穫します。
花期は、6~9月。
夏のころ、根茎の偽茎が出ているところから、
鞘状の鱗片を付けた新しい茎を根元の周りに次々のばして地上に現れ、
それぞれの先に肥厚した1個の花穂を形成します。
花穂を「茗荷の子」または「花みょうが」といい、
広楕円形で、左右2列に重なる多数の苞からなっています。
苞は紅緑色で紫脈が密に平行しています。
花は、長さ約3cm、淡黄色の3弁花で、苞の腋から出ます。
下方から上の方へと次々に咲き、
一日でしぼみます。
果実は果で、稀に液果を結ぶことがあります。
花穂の収穫時期で分け、
6月下旬~8月に採れる早生系の品種のものを「夏茗荷」、
8月中旬~10月に採れる晩生系の品種のものを「秋茗荷」と呼び、
共に花が咲く前のものを収穫します。
辛味と芳香があって珍重され、
薬味や刺身のつま・漬物・汁の実・酢の物・天ぷらなどに用いられます。
平安時代から香辛菜として利用され、
野菜として栽培しているのは日本だけと言われています。
名は、古名を蘘荷(めが)といい、後に「めゃうが」・「めうが」となり、
現在は「みょうが」と呼ぶようになったそうです。
古名;蘘荷(めが)

*偽茎(ぎけい)…葉鞘が巻いて重なり合い、茎のように見えるもの。
葉鞘(ようしょう)…葉柄の下部が茎を抱いて、鞘(さや)状をなしているもの。

塀際の木の下に植えています。
放っておいても春になると、
いくらか移動しながら思わぬところからも芽を出します。
茗荷の子をちょっと採ってきては、
冷奴や素麺の薬味にしたり吸い物に入れたり、
重宝しています。
沢山とれたときは甘酢に漬けます。
甘酢の茗荷はそのままでも美味ですが、
キャベツや胡瓜の一夜漬けなどに加えても美味しくいただけます。


2014/07/23 撮影
2014/07/30 撮影

2014/07/31 撮影…朝
〃…夕

2014/08/02 撮影…夕

2014/08/03 撮影

2014/08/04 撮影

2014/08/05 撮影…夕

2014/08/06 撮影

2014/08/09 撮影…朝
〃…夕

2014/08/11 撮影

2014/08/14 撮影

2014/08/15 撮影

2014/08/16 撮影

2014/08/17 撮影

2014/08/18 撮影

2014/08/19 撮影…咲き継いできた花も終わりました。



< 2010 年 >
2010/08/17 撮影
2010/08/18 撮影


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