しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ノイバラ ( 野茨 )

2011-05-11 |  5月 の花たち

                                ↑ 2011/05/13 撮影

2011/05/10 撮影

[ バラ科バラ属の落葉半蔓性低木 ]

日本では、
北海道~九州にかけて
日当たりの良い山野や河川敷などに自生しています。
樹高は、1~2m。
茎に棘を散生し、長く伸びます。
葉は奇数羽状複葉で、楕円形の小葉は5-9枚、
縁に細かい鋸歯があり、先が尖ります。
葉柄・葉の裏面には軟毛があります。
花期は、5~6月。
短枝の頂に芳香のある白色5弁花を
円錐花序に多数付けます。
径約2cm、雄シベは黄色。
果期は、9~11月。
果実は偽果、卵円形で長さ約7mm、光沢があり赤く熟します。
バラの原種の一つであり、
品種改良のためテリハノイバラと同様、交雑に用いられます。
また病・虫害に強いので、
栽培バラの接ぎ木の台木として使われています。
テリハノイバラは、葉の表面に艶があり、
蔓が地面を這います。
日本産のノバラには、タカネバラ・サンショウバラ・ハマナス・
フジイバラ・ヤマイバラなど10余種があります。
実を乾燥させ、生薬の営実(えいじつ)として
便秘・利尿に用います。
上代東国方言で「うまら」・「うばら」と呼ばれ、
「万葉集」の防人の歌や「伊勢物語」にも
その記述が見られます。
名は、野にある薔薇の意味で、
茨は棘のある木ということから付いたそうです。
別名:ノバラ(野薔薇)


2011/03/04 撮影…芽
2011/04/30 撮影…つぼみ
2011/05/01 撮影
2011/05/03 撮影
2011/05/10 撮影
2011/05/10 撮影
2011/05/14 撮影
2011/10/12 撮影
2011/10/12 撮影
2011/10/25 撮影
2011/10/31 撮影


< 2010 年 >
白い清楚な花は香りも良く、
秋には可愛い赤い実を付けます。
実は果実酒や薬用になりますが、
毒性もあるとのこと、
注意が必要です。

2010/05/09 撮影

2010/11/21 撮影…赤い実



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