しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

都立・神代植物公園 (じんだいしょくぶつこうえん) ・・・ [ 東京都府中市 ] < 12月 >

2010-12-16 |  雀の足あと ・・ 冬

                         ↑ 2010/12/15 撮影

深大寺周辺は豊かな樹林と清水に恵まれ、
江戸期から明治の始めまでは深大寺村と呼ばれ、
1889年(明治22年)に深大寺村と近隣の村などが合併して
「神代村」が誕生しました。
1940年(昭和15年)に東京府はこの地に都市計画緑地(防空大緑地)の一つを計画し、
この地に約71万㎡の用地を買収・徴収し「神代緑地」と名付け、
造成が始まりました。
戦前は苗圃(びょうほ)として使われ、
戦中、戦後は食糧不足のため耕作地に転用されました。
戦後に多くの土地が農家に返されました。
1952年(昭和27年)に神代村が神代町に,
1955年(昭和30年)には調布町と神代町が合併して、調布市になりました。
1957年(昭和32年)に「神代緑地」の一部を開園し、
1961年(昭和36)に名称も「神代植物公園」とあらためて開園されました。
いまでは「神代」という名は、神代植物公園にのみ残っているそうです。

都立・神代植物公園
武蔵野の雑木林など豊かな面影が残る神代植物公園は、
開園面積 476,637.41m。
園内の樹木、花木はほとんどが開園に際して移植されたもので、
約4,500種類、10万本の樹木が植えられています。
植物に親しみ、楽しみながら植物の知識を得られるように、
園内の植物は、つつじ園、うめ園、はぎ園・ばら園・ぼたん園・しゃくやく園など、
種類別、形態別などに分けられて配置され、
大温室には熱帯、亜熱帯の珍しい植物も集められています。
また、日本に古くから伝わる花木の園芸品種を集め、
これを保存栽培することなどの取り組みが行われています。
四季を通じて草木の姿や花の美しさを味わうことができ、
梅や桜の名所としても知られています。

正門から入ってまず目に付いたのは、
蜜柑のような小さい実をたくさん付けた、橘でした。
温室へ向かい、
熱帯睡蓮・ベゴニア・洋蘭などを見てから、
思っていたよりも花を付けている薔薇園を横目に眺め、
生垣見本のところへまいりきした。
生垣に用いられる木の種類の多いことを改めて感じながら、
丁寧に見て回りました。
雑木林の落ち葉を踏みながら深大寺門に向かいました。
葉を落として明るくなった雑木林の中の楓紅葉は、
静かに落ち着いた美しさを湛えていました。
このような冬紅葉に出会えたことは、新鮮な喜びでした。
   
            2010/12/15 撮影
…タチバナ

…サクラの冬芽

…キンカチャ(温室)

…良い香りのバラ

…カラスウリ

…冬のモミジ

…ゾウキバヤシ


深大寺に詣で、
冬枯れの水生植物園へと向かいました。

 水生植物園 
本園から深大寺を挟んで南東(国分寺崖線の直下)に位置し、
湧水のある谷戸地形を利用して、
低湿地に木道が敷いてある回遊式の水生植物の分園です。
低湿地に加えて隣接する台地上の林間散策路は、
深大寺城趾として指定された史跡となっており、
空堀や土塁を確認することができます。
  
             2010/12/15 撮影
…冬芽

…枯野

…ハンノキの雄花穂と小さな雌花穂


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