↑ 2013/02/13 撮影
[ ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木 ]
日本では、
北海道~九州にかけ、
山野の日当たりの良い河岸や川辺に叢生します。
樹高は、1~3m。
雌雄異株です。
若枝には、長い軟毛が密生しますが、後に無毛となります。
葉は、柄を持ち長楕円形で先がとがり、鋸歯があって、
裏面は白っぽく、軟毛が密生し、互生します。
葉のもとに、托葉(たくよう)があります。
葉芽は、小さく、円錐形で先がとがり、伏生(ふくせい)します。
花芽は、合わせ目のない1枚の硬い赤褐色の芽鱗につつまれ、
大きく、卵形で先がとがり、互生します。
花期は、3~4月。
花は、葉に先立ち、
銀白の絹毛を密生した細長い楕円状の花穂を上向きに付けます。
雄花の花穂は、雌花に比べ毛が多く大きめで、
雄蕊の橙色の葯(やく)から黄色い花粉を出します。
果実は、5~6月、灰白色に熟して2裂し、
中から毛の生えた種子を出します。
早春、銀白色に輝く花穂の美しいことから、
庭木や花材として用いられています。
「猫柳」は、川端に生育するところから、
江戸時代まで「川柳(かわやなぎ)」と呼ばれていて、
明治以降「猫柳」の名が定着し、
現在はカワヤナギと言うとネコヤナギとは異なる別種であり、
まぎらわしさが生じています。
名は、猫の尾を思わせる長い毛の花穂から付いたそうです。
別名 : エノコロヤナギ(狗尾柳)
お正月の花として
赤い芽の付いた枝を活けました。
2月になると
帽子を取るように赤い芽鱗を脱ぎ、
水の中の枝には白い根が長く生えていました。
クロヤナギ(黒柳)
ネコヤナギの変種で、
芽鱗も花穂も色が黒く、ネコヤナギより少し小振りで、
花材として栽培されます。
ミヤコヤナギ(都柳)
ネコヤナギとキヌヤナギ(絹柳:朝鮮半島原産)の自然雑種で、
葉はキヌヤナギよりやや広く、
裏面はネコヤナギに似ています。
カワヤナギ(川柳)
ネコヤナギに似て、
枝・葉ははじめ有毛、後に無毛となり、
裏面は粉白色を帯びます。
別名 :ナガバカワヤナギ
2013/0213 撮影…ネコヤナギ
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2013/02/16 撮影
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〃…雄蕊 ?
〃…葉芽
〃…根
2013/02/23 撮影
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〃…葉芽
2013/03/09 撮影
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