しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ハコネシダ ( 箱根羊歯 )  

2020-12-08 |  シダたち

                        ↑ 2020/10/25 撮影

 〃

[ イノモトソウ科ホウライシダ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
本州~九州にかけて、
暖地の山地の崖や岩に自生します。
好みの環境が少ないと見えてやや稀ですです。
葉丈は、20~30cm。
根茎は硬く短く這い、暗紫褐色~褐色の艶のある鱗片を密に付けます。
葉柄は長さ10~15㎝で光沢のある黒褐色の針金状で硬くてもろく、
基部には根茎と同じ鱗片が付きます。
葉身は卵状披針形で、先端は鈍形、2~3回羽状複葉となり、
洋紙質で淡緑色です。
羽片も葉身と同形であり、
中軸と羽軸とは共に黒紫色で光沢があります。
枝先にはすべてほとんど同じ大きさの小葉が付きます。
小葉は短い柄を持ち、倒心臓状三角形で下半部はくさび形です。
上側の縁に細かい鋸歯があり、
その中央の所の反り返った褐色の苞膜に包まれて、
胞子嚢群が1小葉に1個付きます。
名は、箱根山で採集したことから付いたそうです。
別名 : ハコネソウ(箱根草)・イチョウシノブ(銀杏忍)

ハコネシダとホウライシダと並べて育てていますが、
ハコネシダのほうが育ち方が遅く、ちょつと気難しいように思います。
アジアンタムと呼ばれる仲間(属)の一種で、
繊細で涼しげな風情があります。

2020/10/25 撮影

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コメント (4)
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