しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヒサカキ ( 柃 )

2015-03-26 |  3月 の花たち

                           ↑ 2015/03/22 撮影

〃…白花


2015/03/23 撮影

[ サカキ科ヒサカキ属の常緑小高木 ]
 旧分類ではツバキ科でしたが、新分類によればサカキ科へと変更されています。

日本では、
本州の東北以南~沖縄にかけて、
平地から山地にわたり照葉樹林中に多く自生します。
樹高は、4~7m。
葉は、短い柄を持ち、長さ約5㎝の楕円形~倒披針形で革質、
縁に浅い鋸歯があります。
表面はやや光沢があり濃緑色、裏面は薄い緑色です。
互生し、側枝では2列に並びます。
花期は、3~4月。
葉腋に、柄のある径約5㎜の鐘形~壺形、帯黄白色の5弁花を下向きに1~3個束生し、
枝には花がぶら下がるように密に付きます。
紫色を帯びた花も見られ、独特のにおいがあります。
雄花と雌花、両性花の3種類があります。
雄花は雌花より大きく、雄しべは12~15個、
雌しべには1個の子房と3つに分かれた1本の花柱とがあります。
萼片は5個で暗紫色です。
雌雄異株とも言われますが、
時には雄花・雌花・両性花を一緒につける株もあります。
果実は液果で球形、10~11月に紫黒色に熟します。
葉に黄色や白の斑の入る斑入りのものも栽培されています。
適応能力が高く場所を選ばずよく育ち、
常に葉が緑色なのでサカキの代用として神棚に供えられ、
また刈り込みにも強く、枝葉を密生するので、
庭木や生垣としても使われています。
名は、榊より小さいことから「姫榊」、
また榊ではないことから「非榊」という説もあります。

柃(ひさかき)や千両・万両・山椒・などは
自然に生えて育ちます。
柃に目白・四十雀・山鳩などの来ている姿を目にします。


2015/03/21 撮影


2015/03/22 撮影

2015/03/26 撮影


2015/03/27 撮影


2015/03/29 撮影


2015/03/30 撮影

2015/03/31 撮影

2015/04/02 撮影

2015/04/04 撮影

2015/04/09 撮影


ハマヒサカキ (浜姫榊)
関東南部~沖縄にかけて、
温暖な海岸などに自生する常緑低木です。
樹高は、約1.5m
葉は長さ2~4㎝の倒卵形で質が厚く、光沢があり濃緑色で、
鈍い鋸歯があり、枝に密生して付き、互生します。
葉腋に短い柄の小さな緑白色5弁花を下向きに付けます。
雌雄異株で雄しべは多数、雌しべは1個です。
果実は液果で径5㎜の球形、紫黒色に熟します。 

ヒメヒサカキ 
屋久島の固有種で常緑小高木です。
樹高は、約4m。
葉は短い柄を持ち、1~3㎝の長楕円形で濃緑色、
縁に鋸歯があり、互生します。
葉腋に短い柄の小さな紅紫色5弁花を下向きに付けます。
盛りの時には平開します。
雄しべは5個、雌しべは1個です。
果実は液果で径5㎜の球形、紫黒色に熟します。


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