昨年の同じ時期にも訪れた京都北部に位置する山里、京北。そこは、北山杉の里としても知られます。見渡す山々には、すっくと育った杉が。ここも右京区ですが、同じ右京区でも、すごく自然が多い地域です。
「わー広々してるー」すでにイネが刈り取られた田は、静かに冬の訪れを待っていました。
「うー寒い…でも、セーター着て来たから平気だもん!」と、完全に冬の装備のミモロは、元気いっぱい…。お友達が編んでくれたセーターは、ミモロのお気に入り。
さて、1年ぶりに訪れた京北。ミモロは、昨年、気になっていた神社へと向かいました。
そこは、「延喜式内社 山國神社」。山の麓にある神社まで、参道が、一直線に伸びています。その立派な参道からして、どこか違う…と感じさせる神社です。
「なんか不思議な感じがする神社なんだー」と。実は、この神社のご祭神は、大国主命、ミモロが大好きな神様です。
この神社は、平安時代以前からある古社。宝亀年間というのですから、今から約1500年ほど前にできたことになります。この京北は、豊かな森に包まれ、平安遷都に際し、この地は、宮殿ご用達の御杣領地(おそまりょうち)となり、大内裏造営のための木材が調達されました。造営工事の指揮を執ったのが、あの和気清麻呂だったそう。
その後、源平の兵乱で破壊され、再建されますが、鎌倉時代の元弘の乱(1333)でまたも破壊され、室町時代に社殿が復旧します。
現在の社殿は、江戸時代のもの。
この神社の境内には、他に蛭子社、春日神社、御霊神社、八幡神社の社があります。
幕末、朝廷とかかわりの深い京北は、勤王の動きが盛んで、時代祭の先頭を行く維新勤王隊は、この地に生まれた山國隊をモデルにしているとか。
だれもいない境内。静かに参拝するミモロです。
*「山國神社」京都市右京区京北鳥居町宮ノ元1
さて、次に、訪れたのは、「福徳寺」というお参りすると、いいことがありそうなお寺です。
敷地内には、大きな和同開珎のオブジェ。
こじんまりとした山寺と思っていたのですが、なんとこの寺は、聖武天皇の勅願で行基によって、和銅4年(711)に創建された古刹。当時は、弓削寺と呼ばれていたとか。それから、天正7年(1579)に周山城を築くにあたって、城主、明智光秀が、寺を壊して、城の用材としたため、廃寺に。なんと罰当たりな…。江戸時代に再建され、現在に。収蔵庫には、藤原時代の薬師如来などが安置されているそうです。
この日は、誰もいなくて、その重要文化財の仏様にお目に掛ることはできませんでした。
「これ、もしかして蓮池?」広々とした湿地に、枯れた蓮がいっぱいに。
きっと初夏はさぞや美しいのでは?また、寺を包むように枝垂れ桜の木が植わり、春の桜もきっと見事なことでしょう。
「小さなお花が咲いてる…」
お茶の花でしょうか?小さな椿のような花でした。
*「福徳寺」京都市右京区京北下中町寺の下15
その近くに、「丹波マンガン記念館」という昔、鉱石を掘り出した坑道が見学できる場所が。「ゆっくりご覧くださいね」と受付の方。
また、昨年、参加した「初冬の京北まるごと体験ツアー」(納豆、蕪漬けなどを体験するツアー)で宿泊した「京都府立ゼミナールハウス」にも立ち寄りました。「あ、お久しぶり…ミモロちゃん」と、職員の細見さんと、久々の再会です。
「なんか1年ぶりで、懐かしい感じ…」とミモロ。
昨年、ミモロも参加したお餅つきの準備が、1階で始まっていました。
「もう、お餅つきのシーズンなんだー。あ、時雨…」京北に来るドライブ中にも、みぞれが…。京都の町中より、冬の訪れが早い京北です。
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