ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

祇園祭の後祭。ついにお目見え「大船鉾」の黄金の龍頭。剣鉾の奉納も

2021-07-21 | 祭事・神事・風習

「わ~すごい~感激~」とミモロが、目を潤ませて見つめるのは、祇園祭の後祭でしんがりを務める「大船鉾」です。

大きな船の形をする「大船鉾」は、祇園祭の山鉾巡行で常にしんがり、最後尾を進む鉾で、凱旋の船を象徴しています。

新町通にある四条町の会所に2年ぶりに建てられた「大船鉾」には、今年、初めて黄金の龍頭が船の先端に飾られました。

「本当は、去年、お目見えするはずだったのに…」そう、昨年は、会所の中で過ごした黄金の龍頭です。
「やっぱり鉾に付けられてこそだよね~立派に見える…今年は、鉾動かないけど…でも見られただけで感激しちゃう」と、毎年、「大船鉾」のお手伝いをしているミモロの思いは、いっそうのよう。

さて、20日の午後、懸想品も付けられた鉾の前で、「瀧尾神社」の剣鉾の奉納が行われました。「大船鉾」と「瀧尾神社」の関りは、鉾が復元され、かつての龍頭を復活させる際、「瀧尾神社」の拝殿を飾る彫刻の仏師さんに依頼したことから。まずは、白木の龍頭が完成し、そこに金を施して、かつての「大船鉾」の姿を蘇らせたのでした。

そもそも500年以上の歴史を持つ「大船鉾」は、幕末の「蛤御門の変」の大火で焼失。町衆は、復興のための資金をプールするも、明治になり、学制により、町に小学校を作るため、その資金は、子供たちの教育に注がれます。以来、長い間、復興のための資金集め、および祇園ばやしの復活など、多くの時間が準備のために費やされることに。

ミモロが京都に暮らし始めた10年ほど前から、人々の前に「大船鉾」の復元が明らかになり、唐櫃による山鉾巡行への復活を経て、ついに鉾の姿が巡行に現れたのは、2014年のこと。

それ以降も、地道に資金を集め、懸想品や鉾の飾りなどを徐々に復活させてゆきます。
「やっと金色の龍になれたね~」その姿は、眩しい光を纏っています。

さて、話を剣鉾の奉納に戻しましょう。

京都の神社には、神輿渡御に先立ち、剣鉾が氏子町を清める神社がいろいろあります。
この日、ここには「瀧尾神社」の剣鉾が、さし上げられるのです。

まずは、宮司様による神事が行われ、祭りの無事と現在のコロナ収束を祈願されました。

ミモロも後ろで参列。

「いよいよ剣鉾のさし上げがはじまるね~」とはやる心を抑えられないミモロ。


「瀧尾神社」の旗を先頭に、剣鉾や参列者が続きます。
  

剣鉾の上部には、鈴(りん)がついていて、それを鳴らしながら進むのです。

ここに集う差し手の方々は、ミモロが毎年夜の練習を見学させていただく「粟田神社」をはじめ、「吉田神社」「八大神社」などさまざまな神社の剣鉾奉賛会の方々です。

カ~ン、カ~ンを澄んだ鈴の音が四条町に響きます。「この音色、本当に好きなんだ~」というミモロです。


「金の龍さんも喜んでるみたい~」とミモロ。鉾は動かないけれど、それを見守る四条町の人たちには、誇らしさと嬉しさがあふれているように笑顔が…。。


剣鉾の奉納の最後は、みんなで記念撮影。


「あ、ミモロちゃんも来てたんだ~」と次々に顔なじみの方々に…「うん、すごく楽しみにしてたの~」と笑顔でお返事。
 
「ホント、剣鉾好きだよね~ミモロちゃん」と。「うん、大好き~」とキッパリ。

「あのね~21日と22日のお昼ごろは、ミモロ、大船鉾のそばで厄除け粽の授与お手伝いするの~」と。

大変暑い時期ですが、どうぞ、「大船鉾」へ参拝に。また、ミモロに会いに来てください。

本当に見事な黄金の龍頭…24日の午前中まで参拝できます。



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