ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

大正9年創業。老舗和菓子店にも納める餡の美味しさ。東山三条「山梨製餡」

2018-01-29 | 老舗

東山三条の交差点から北へ一筋。ちょうど「満足稲荷神社」の南側に当たるエリアに、ミモロが以前からすごく気になるお店があります。

歴史を刻んんだ大きな町家・・・正面には暖簾が下がっています。「なんのお店だろ?入ってもいいのかなぁ~」といつも気になりながら前を通っていたのです。

看板には、「山梨製餡」とかかれています。どうも餡のお店らしいのですが、ミモロのような一般の人(ネコ)が入っていいものか~と躊躇していました。


ある日、お友達といっしょに、「気になるお店があるんだけど、一緒に行って~」と頼んで、やっと店内へ。
3畳くらいの広さの玄関には、袋詰めの餡が並ぶ棚があります。

「あの~ちょっと見せてください~」と恐る恐るお店の方に声を。「はい、いらっしゃいませ~。どうぞご覧ください」と笑顔で迎えてくれました。「よかった~入っても大丈夫なんだ~」とミモロも笑顔に。

棚には、こしあん、つぶあん、白こしあんなどが並びます。「いろんな餡があるんだね~」とミモロ。

ここ「山梨製餡」は、大正9年の創業。以来、菓子の原料である餡を生産する専門店なのです。
和菓子店の多い京都、和菓子の素材となる餡専門店は、いかに京都らしいもの。
老舗の和菓子店などに、生あんという砂糖などで味付けする前の段階のものを納品し、それにそのお店独自の味わいを加えて、和菓子をつくるのだそう。もちろん、お店によっては、ここで味付けを依頼しているところも多いそう。それぞれの注文に沿った餡を作り納めるのが、ここ「山梨製餡」です。

餡づくりは、実に手間のかかる作業。ここでは、関西をはじめ全国の優れた小豆などの原料を仕入れ、手間をかけて丁寧に餡に仕込みます。


東山三条に創業以来店を構え、店の奥には、地下水を汲み上げる場所があるそう。なんでも「東山のこの辺りの地下水は、小豆の風味を損なわない美味しい水なんですよ~」とお店の方。

その水もここの餡の美味しさのヒミツです。

「ちょっと見た目は同じ餡子も値段が違う~」とミモロ。
そう、京都の丹波大納言を使ったものは、北海道産の小豆を使ったものとは、3割ほど高め。「でもやっぱり京都の和菓子なら、丹波大納言がいいよね~」とミモロ。まぁ、ミモロでは、その味の違いは分からないと思いますが…。

白あんも白インゲンを使ったもの、また備中白小豆を使ったものでは、小豆の方が2倍ほど高額です。
「餡の材料で、和菓子の値段も変わってくるんだね~」とミモロ。

ここでは、300gからいろいろな餡を購入できます。
もちろん、たっぷり缶入りもあります。


歴史を感じさせる店内。「日めくりカレンダーと柱時計が素敵~」とミモロ。
  

「ミモロ、善哉食べたいな~」と言い出しました。「それならこれがおすすめ、温めてお餅入れれば、すぐ楽しめますよ」と。ぜんざいパックを勧められました。
1パック178円とリーズナブルなお値段です。さっそくミモロは2個購入。

さらに「簡単にもなかも作れますよ~」と、店内には、もなかの皮も販売。「これに餡子挟めばいいんだ~」
そう、好みの餡を購入すれば、香ばしい最中が家庭で楽しめます。
「お友達が来たとき、もなかでおもてなしするのにいいよね~」とミモロ。

「また、買いに来ま~す」と、一度、入りやすいと思ったら、何度でも訪れるミモロ。


「帰りにお餅買わなくちゃ~」と、ぜんざいのパックを抱えて、楽しみに帰るミモロでした。


*「山梨製餡」の詳しい情報はホームページから




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