11回目を迎える「永々棟のひなまつり」。3月28日までの週末に開館。大きな京保雛や御所人形が迎える雛祭り

毎年、3月に開催され、今年で11回目を迎える「永々棟のひなまつり」。
　
「今年も伺うんだ～」と毎年楽しみにしているミモロです。

ここは、北野天満宮近くにあり、大正時代に日本画家・山下竹斎の邸宅＆アトリエとして建てられた伝統的木造家屋で、それを3年かけて、数寄屋や社寺建築を設計・施工する山本興行が改修し、さまざまな文化イベントやコンサートなどを開催。

石畳の道をミモロは、奥へと進みます。


今年は、2月26日から3月28日の金・土・日曜の週末、10時から17時（入館は16時半）の計15日間、開催されます。

受付を済ませた後、ミモロは、２階のお座敷へ。


「わ～今年もいっぱいお雛様、飾られてる～お久しぶりです」とその立派なお雛様にご挨拶。


座敷などに展示されるのは、江戸時代から現代までのさまざまあ雛人形。
元禄雛、有職雛、江戸古今雛をはじめ、京保雛、次郎左衛門雛なども…。


「こんにちは～今年も会いに来ました～」とミモロが親しみを込めて挨拶するのは、同じ丸顔の次郎左衛門雛です。

「なんか親近感覚えちゃうの～」というミモロです。

金屏風も見事…本当に立派な雛人形ばかりです。


親近感といえば、御所人形もどこかミモロの体型に似ています。
　
「え～そうかな～」というミモロですが、丸い顔、ぷっくりとして体形、つぶらな瞳（小さい瞳）など共通点はいろいろ。
御所人形は、京都の宮中に参内した諸大名などのお土産のお返しに下賜した品だそう。
「え～こんなに大きなお人形頂いたら、ビックリしちゃうね～」とミモロ。

今度、御所人形になってみる？「え～でも御所人形って、男の子が多いんじゃない？ミモロ、女の子だもの…前掛けだけの姿はどうも…」と。
そうね、ちょっと…

雛人形は、女の子の健やかな成長と幸せを願うもの。
「きっとここに飾られているお雛様も、みんなパパやママの思いが込められていたんだね～」と思うミモロです。

会場では、お雛様ポストカードや資料本なども販売されています。


さて、この期間、会場には、市松人形も多数。

こちらも女の子の幸せを願った人形のひとつです。「みんな素敵な着物着てるね～」そう、着物の見事さも見逃せないポイント。
人形のサイズに合わせて、染められた友禅…人間の着物のように仕立てられています。
「ミモロの着物と一緒だね～。おかっぱのカツラがあれば、ミモロも市松人形になれるね～」と。こちらはやってみたいよう。

１階のお座敷には、この家のお嬢様たちのためにご両親が用意した雛人形が飾られています。


このお座敷では、３月１９日から２８日の開館日に、「京の伝統産業わかば会」に所属する若手職人さんたちの作品の展示販売が行われます。
「職人さんたちの実演もあるんだって～」京漆器、京焼、和ろうそく、京扇子などいろいろな職人さんたちが日替わりで登場なさいます。

「ここのお庭もいいんだよね～」と窓から外を眺めます。


「ミモロ、お雛まつりのお菓子頂きたいなぁ～」と。はい、じゃお茶室で頂きましょう。

開館中の１２時から１６時には、お茶室で、別途１０００円で、「老松」のひちぎりとお抹茶がいただけるのです。

「どうぞ、中へ～」と促され、「はい、失礼します～」と茶室に進み、まずは、床の間の拝見を‥。

そこにも雛飾りと雛の軸が迎えます。

「御菓子どうぞ～」とミモロの前に…。

「頂戴いたします～」とミモロ。「お行儀いいのね～」「はい、京都のネコなんで、お茶席、何度も出てますから…」とミモロ。

まずは、「ひちぎり」という京都の雛祭りのお菓子から…「ひちぎり」は、「あこや」とも呼ばれ、真珠貝の貝殻を模した上に餡をのせたお菓子。
菓子の上部を引きちぎったようにするスタイルから「ひちぎり」の名が…。

雛祭りでは、流しびななど、水で穢れを浄める風習もあり、水辺に関わる貝を用いることも…。雛の御膳の蛤も、その表れとも…。真珠貝のあこや貝も、そうしたことから用いられるようになったのではという説も…。

「美味しいお菓子なんだ～」と「北野天満宮」そばにある有名な和菓子店「老松」の品に目を細めるミモロ。お茶も美味しくいただきました。


京都らしい雅な雰囲気の中で、拝見できる雛人形。


「これを拝見すると、春だなぁ～って思うんだ～」とミモロ。

コロナで気分が沈みがちな１年でしたが、やはり春の訪れをもたらす雛祭りは、心躍らせるものがあります。

＊「永々棟のひなまつり」の詳しい情報はホームページで


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