ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

禅画の画題「寒山拾得(かんざんじっとく)」の掛け軸展。草木染めのワークショップも企画される「京空間mayuko]

2021-11-10 | イベント

「なんか不思議な掛け軸…」とミモロが訪れた醒ヶ井仏光寺の「京空間mayuko」の座敷。

古い京町家のお座敷にたくさんの掛け軸が掛かっています。

ここは、四条堀川のそばにある京町家のギャラリー「京空間mayuko」。


ここは友禅作家の黒田庄七郎先生と染色作家の気谷麻由子さんの工房がある町家で、四季折々、収集・所蔵した美術品などをお座敷や蔵で公開しています。
ミモロは、春のお雛祭りや端午の節句にひな人形や武者人形の飾りのお手伝いに何度か出かけたり、またお座敷で貝合わせや投扇興をしたり、京都の四季の暮らしなどを体験させてもらっています。
でも…コロナの感染拡大で、ここ2年、それらのイベントや企画は一般公開されず、ちょっと寂しかったのですが、この秋、久しぶりに公開されることになりました。

「ここに伺うの久しぶり~」とミモロ。もちろんマスクやアルコール消毒は欠かせません。

さて絹織物の問屋だった黒田家の町家。その坪庭に面したお座敷には、歴史を感じさせる品々を幅広く収集なさっている友禅作家の黒田庄七郎先生の自慢の品々が、毎回テーマを設定し、展示公開されています。

今回は、「寒山拾得」の掛け軸。
「あの~それなんですか?」と全く知識のないミモロ。

「寒山拾得」とは、中国の唐の時代の高僧、寒山と拾得をテーマに描かれた禅画。禅が日本に普及する時代から禅宗の寺院など所属する僧侶がしばしば描くテーマなのだそう。

寒山は手に巻物を、拾得は箒を持っているのがお決まり。そして大きな顔は屈託ない笑顔が軸いっぱいに描かれています。

「なんでこのテーマが禅のお坊さんたちに人気なの?」と、不思議がるミモロ。
いろいろな見方はあるのでしょうが、ともかくこの画材が人々の心を引き付けるのは、寒山と拾得の大笑いしている姿ではないでしょうか?
掛け軸から聞こえてきそうな大笑い…。つまり世の中のあるゆるものにこだわらず、飄々と生きる姿こそ、この画材に多くの人が魅了されるのでは…?

無理をしない…今、自分の周りに起こっていることにも、必要以上に頑張ろうとしないで、まずはあるがままに…。
「なんか二人の姿見てると、こっちまで楽しくなっちゃうね~」というミモロ。

おそらくもっと深い意味があるのでしょうが、それは見る人が感じるままでいいのでは?

普賢菩薩や文殊菩薩の化身ともいわれる寒山拾得ですが、複雑な解釈はさておき、ともかく何事にもこだわらないこと…それを感じたミモロです。


「コロナ禍で、まだまだ気が抜けない状況だけど、やっぱりお友達と大笑いしたいよね~」と、掛け軸を見て思うミモロなのでした。


さて、掛け軸と共に見たいのが、染色作家の気谷麻由子さんの作品。11月22日まで「空間主の染めもの展」を開催。お庭の槙や台所の玉ねぎ、アボカドなどを使って染めた優しい色の布たちが並んでいます。

気谷さん独特の感性で染め上げられた和服の反物や半襟、帯締め、和の雑貨なども展示販売されています。

「みんな優しい色だね~」とミモロ。


11月12日、13日の13:30からは、「アボガド染め半衿ワークショップ」と「たまねぎ染め半衿ワークショップ」が開催され、正絹の上質な半衿に自分らしさを表現しながら唯一無二の作品が作れます。(参加費用4400円)


京都の古き佇まいの町家の庭で行うワークショップです。


「ぜひ、ご参加お待ちしています~」と気谷さん。


*「京空間mayuko]の詳しい情報はFBでどうぞ~

<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら 100部限定「2022ミモロ京都暮らしカレンダー」好評発売中

お見逃しなく~


ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「マルシェ ヴィソン」三重... | トップ | 「なみはや講談フェスティバ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

イベント」カテゴリの最新記事