日曜日の午後。ミモロは、叡山電車で「鞍馬」を目指します。
始発駅の「出町柳駅」から乗った電車は、もう座る席がないほど混んでいます。
「紅葉見られるかな~」と小さなミモロは、人に押されながら心配そうに。
「よかったら、ここで見たら…」と前にいらしたご夫妻がミモロを窓辺に立たせてくださいました。
「わ~ありがとうござま~す。よく見えるよ~」と嬉しそうなミモロ。
叡山電車は、二ノ瀬駅から「もみじのトンネル」を走ります。
「あの~ちょっとお尻くすぐったいだけど~」
ミモロが倒れないように、抑えてくださるおふたり。大阪の寝屋川から紅葉を楽しみに訪れたそう。
「この電車からも紅葉よく見えますね~」と。「うん、でもこの車両は、普通車なの。観光用に「きらら号」っていうもっと窓が大きな車両もあるんだよ~・あ、あの電車」
終点の鞍馬駅には、大きな窓の「きらら号」が停車していました。
「これから貴船神社の方にも行ってみようと思うんだけど・・・」と。「う~結構距離ありますよ~。まず、鞍馬寺まで行ってみてから考えたら…」とミモロはアドバイス。すでに2時を回っていた時刻。鞍馬から貴船まで山道歩き、「貴船駅」から叡山電車に乗るコースとなると、参拝時間も入れて3時間は見た方が無難です。
日没の早い今、5時近くなると、薄暗くなってしまいます。ちょっとギリギリかも…
「じゃまたね~気を付けてね~」と鞍馬駅でお別れしました。
鞍馬寺に行くには、車より叡山電車がおすすめ。特に週末と休日は・・・。道路が混むというより駐車場が少なく、しかも休日料金は、ゆっくり参拝したり、食事をしたりすると、3000円を超えてしまいます。
「それに鞍馬寺は、駅から近い場所に入口があるから…」と、ミモロが鞍馬寺に行くときは、必ず電車を利用します。
さて、鞍馬の駅からお寺までの参道沿いには、お土産屋さんや食事処が軒を連ねています。
「こんにちは~お久しぶり~ミモロで~す」と、鞍馬に来ると必ず挨拶する「岸本柳蔵商店」。鞍馬の山菜などの佃煮が有名。「あ、久しぶり~元気でしたか?」とお店の女将さん。「はい、元気で~す」と答えます。「ミモロちゃん、少し大人ぽくなたんじゃない?」と。「うん、最近よく言われるの…そうかなぁ~」。天狗のお面で遊んだり、行動は、全く大人ぽくはなってませんけど…。
「はい、鞍馬寺に到着で~す。紅葉キレイだね~」
さて、ここからが長い階段や山道が始まります。
「ふ~かなりあるんだよね~本堂まで・・・」紅葉を眺めながら、ちょっとため息。先が思いやられます。
実は、受付の仁王門そばから、ケーブルカーで上に行こうとしたのですが、ものすごく混雑していて、乗るのにかなり時間がかかりそう。そのため、歩くことにしたのでした。「ここで30分以上待つのもったいないかも…」ということで…。
歩くコースは、鞍馬の火祭りで有名な「由岐神社」を通ります。ここも階段が続きます。
樹齢800年以上といわれる大杉を拝み、本殿へ。途中の紅葉が目を楽しませてくれます。
「天狗の鈴のおみくじだ~」と駆け寄るミモロ。前に買ったでしょ。「そう、すごくいい音するんだよね~これ」
キーホルダーになっている天狗の鈴のおみくじ。500円です。
さぁ、行くわよ~。「うん…」
ミモロは、紅葉に見惚れています。
「わ~ここから、しばらく山道が続くんだよね~。頑張らなくちゃ~」
紅葉を眺めながら、ゆっくり山道を進みます。「う~やっぱりケーブルカーに乗ればよかったかな~」と弱音もチラリ。
「あれ?ほら貝の音が聞こえる…なんだろ?」と立ち止まり耳をピクピク。
しばらくすると山伏さんの一行に出会いました「あの~ほら貝吹いてたんですか?聞きたかったな~」とミモロがいうと、「じゃ、吹いてあげましょう…」と、その場でほら貝を聞かせてくださいました。
山に響くほら貝の音。「鞍馬にぴったり~」と感激するミモロ。
「きっと昔も、同じ音が響いてたんじゃない。牛若丸がいたころも…」
山伏さんたちのほら貝に励まされ、再び、山道を進むミモロです。
もう少し頑張って~。
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