「プリンだって…美味しそう…。もう歩けない…」と、「豊国廟」から降りたミモロは、お腹がペコペコ。
「京都女子大」の横を通り、「女坂」を東大路通方向へ進んだところにある「手作り洋食屋さん 里」の前で動けなくなりました。
店に入って、まず目に留まったのが、さっきの「プリン３つで、もうひとつプリンがもらえる」という貼り紙です。
入口のガラスケースには、見るからに美味しそうなプリンが入っています。
「あの～ランチまだいいですか？」とお店の方に…。「はい、どうぞ、お好きなお席に…」といわれ、店内を見回すと、
「あ、窓のところのお席がいい～」と。
通りの向かい側は、「フォーシーズンズ ホテル」そして「妙法院」の塀が続いています。
ミモロは、窓際の席に座ると、メニューを見てゆきます。
「どれにしようかな？え～と…ハンバーグやグラタンもある…でも、今日は、鶏の黒酢あんかけの定食にしよう～」と。
やがてミモロの前には、熱々のお皿にのった鶏の黒酢あんかけ、そしてサラダと大きなお椀に野菜たっぷりのお味噌汁とご飯がセットになっています。これで890円とはリーズナブル。
「わ～ボリュームたっぷり…野菜もたっぷり食べれるし嬉しい～。いただきま～す」とパクパクと口を大きく開けて…。
そばにあったドレッシングをサラダに…「このゴマドレッシングすごく美味しい～」と。
どの品もとてもいいお味…「う～お腹いっぱい～」。「ラストオーダーですが、ほかに…」とお店の方。「どうしようプリン入らない…」とポッコリお腹を恨めしそうに撫でるミモロ。
「もう帰らなくちゃ～」と席を立ったミモロ。「最後までいてすみません」。気づけば、店内にはミモロだけ。
「大丈夫ですよ～」と、やさしい笑顔の店長さん。
「あの～このお店、昔からあるんですか？」とミモロ。「はい、昭和48年からです。ずっと京女の方々に贔屓にしてもらってます」と。「だから、女子好みのスイーツもいろいろあるんだ～。あの～ハンバーグやグラタンが人気なんですか？」
「はい、昔から…今も変わらぬ味なんです」と。「さっき食べたゴマのドレッシング美味しかったです～」と。
なんでも、オリジナルのドレッシングや生姜焼きのたれなどは人気で、購入も可能です。
店内の壁には、絵画がギャラリーのように掛かっています。
なんでもここのオーナーさんは、絵を描くのが大好きで、ここに飾られている作品は、学生さんなどが、持ち込んだもので、個展のように作品を見てもらえるようにしてるのだそう。
「わ～かわいいマグカップだ～売ってるの？」
お店のロゴ入りのマグカップは、在庫があるので、格安の1個50円。
さらに外には、倉庫にあったというグラスやお皿などの食器が無料で提供されています。
「これ、学生さんたち嬉しいかも…」とミモロ。「よかったら、どうぞ～」
ミモロは、赤い子供用のお箸を1客いただきました。
「今度は、ハンバーグかグラタン食べに来ます～」と手を振ってお別れ。
通りかかって入ったお店…「美味しかったから、また来るんだ～」と。
通常は、ランチには、行列ができるほど人気のお店ですが、今は、大学がオンライン授業で通学する学生が少ないため、比べ物にならないほど、空いているそう。
コロナの影響で、同じ並びのお店の中には、閉店しているところも。
ここだけなく、学生街の飲食店は、コロナで厳しい状況に…。もちろん学生にとっても、みんなで集う大学生活が送れないわけで、本当に、今の１，2年生はかなり寂しい思いしてるそう。
「ここのお店にもみんなでワイワイとおしゃべりしながら、ランチやスイーツ食べたいよね～」それができないコロナ禍は、多くの大学生に生涯記憶に残ることになるのでしょう。「かわいそうだよね～」と思うミモロです。
このお店で過ごすのも、大学生活の楽しい思い出でのはず…。
＊「手作りの洋食屋さん 里」京都市東山区妙法院前側町451－1 ☎075－541-7969 月～金曜11：00～15：00、土日11：00～ 20：00（現在、非常事態宣言中なので、平常の営業時間と異なります）
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