土曜日の夕方、ミモロは、下鴨神社へと向かいました。この日、境内では、「糺の森納涼市」と「蛍火の茶会」などが行われるのです。

そもそも「納涼市」は、江戸時代から、下鴨神社の川の付近に茶店が並び、暑さを避ける人々が、涼を求めて訪れ、茶会や相撲などの催しが行われたのだそう。明治になり、下鴨神社の管理が国になり、庶民の楽しみは廃止されてしまったのだとか。そして、近年、それが復活され、再び、人々の夏の楽しみのひとつに…。
「わ~いろんなテントが出てる~」

大勢の人たちが、すでに訪れていた納涼市。ミモロも、テントを次々に見て歩きます。
「植木屋さん…いろんな木が並んでる~」明治8年創業の「姉川造園」。

「あ、これ食べたい~、今ならすぐ買えるんだって…」と、ピタリと足が止まったのは、出町の和菓子店「ふたば」のテント。



いつも店の前には、行列ができていて、待たなくては買えない「豆餅」が、ここではすぐに買えました。
「どうぞ試食してください…」と呼び止められたのは、料亭「下鴨茶寮」のブースです。


と、頂いたのは、黒蜜がかかったくずきり。


「いい匂い…」と香ばしい匂いに誘われたのは、下鴨神社のそばにある「加茂みたらし茶屋」の名物みたらしだんごです。


「焼き立て売ってるよ~」と、欲しそうな顔のミモロ。さっき豆餅買ったでしょ…。「うん~」と、未練タラタラの表情。
続いて、和菓子の「老松」のブースをのぞきます。


その隣には、「山田松香木店」のブースが…。



かわいい金魚のお香を見つけました。
鷹峯の農家の野菜も並んでいます。
「あの~トマトとほうれんそう、ください…」

あちこちのお店を見て歩き、持ってきた買い物袋は、たちまち満杯に…。
「下鴨神社 青年会」のブースでは、オリジナルTシャツなどの販売も…。


「あの~青年会って、どうしたら入れるんですか?」と下鴨神社の下鴨神社の氏子のミモロは、テントにいらした方に尋ねます。

地域の活動に関心を抱くミモロです。
納涼市には、下鴨神社のそばのお店をはじめ、神社と関わりの深いお店が出店しています。「神社のまわりの美味しいものが、一度に買える…」と、ミモロ。
さて、門をくぐり中へ。舞殿の周りでは、「蛍火の茶会」が催されていました。みたらし池のまわりにも人がいっぱい。


夜になると、約600匹の蛍が、直会殿の庭に放たれるのだそう。

「明日の夜にまた来よう…。きっと蛍、奈良の小川に飛んでくると思うから…」と、ご近所の強み、この日の見物は諦めることに。
舞殿の前には、蛍のカゴが「まだ光らないね~」


カゴの中を覗きこんでも、まだ光っていない蛍を見つけることができませんでした。

蛍を見る人の列は、鳥居を超えて、糺の森の中ごろまで続いていました。

ミモロは、蛍見物を切り上げて、お家へ戻ります。
「だって、早く豆餅食べたいんだもの…賞味期限本日中って書いているよ。早く食べなきゃ…」

そこまで急がなくても大丈夫だと思うけど…。
なかなか買えない憧れの豆餅…花より団子ならぬ、蛍より豆餅のミモロでした。

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