ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「下鴨神社」の糺の森は、雨上がりが最高。すべてを浄めるご利益、清らかな湧水「みたらしの池」

2013-09-03 | パワースポット

京都のパワースポットのひとつに数えられている世界文化遺産の「下鴨神社」。
ミモロもよく参拝する神社です。
8月は、ずっとお天気つづきだった京都ですが、月末から、一転して豪雨の日々が続いています。でも、時々、雨が上がって、陽がさすことも…。
「あ、雨がやんだー。雨上がりには、神社に行くといいだよねー。神社の森の木が、みずみずしくて、靄(もや)も掛って幻想的…なんかパワーがいっそう漂っているみたい…。今日は、下鴨神社に久しぶりに行こう…」ということで、トコトコ出かけたミモロです。

さすが雨が降った後、まだ人影もまばらです。
「下鴨神社」の境内を取り囲んでいる「糺の森(ただすのもり)」は、東京ドームの3個分以上の12万4000平方メートルにもおよぶ広大なもの。平安京以前の森の姿を伝える自然林で、ここも世界文化遺産に平成6年に指定されています。


雨で、しっとりと濡れた木々。ボーっと靄も立ち込めて、晴れの日とは異なる幻想的な感じ。
「わー空気が湿っていて、深呼吸すると気持ちいい・・・スースー」
雨で、暑さも一段落。太陽もまだ照っていないので、しっとりとした空気も冷たさを含んで、いっそう心地よいのです。
「雨上がりって、木がすごくイキイキしてるー」
「糺の森」には、樹齢200年以上の樹木が約600本あるそう。
雨に濡れて黒くなった大木は、さらに堂々と見えます。

大木が枝を伸ばし、まるで緑のトンネルのような参道。
「歩くだけで、パワーがもらえる気がするねー」と、ミモロは、深呼吸をしながら、ゆっくり森を歩きます。

京都駅から市バスの4番や25番で30分ほど。また京阪の出町柳駅からも徒歩で来れる森です。
「結構、町に近いのに、こういう森があるのっていいよねー。東京の明治神宮みたい…」
さすが、明治神宮ほど都心の真ん中ではありませんが、世界遺産の森としては、かなり町中にあるのでは?

森の中には、小川が流れ、初夏は蛍が光ります。

やがて本殿前の鳥居に到着。そこから、門を通り中へと進みます。
建物も敷かれた砂利も雨にぬれ、いっそう落ち着いた雰囲気に…。

本殿にお詣りした後、ミモロは、脇の「みたらし池」へ。
葵祭の時に、斎王代が、禊をする池。「この池の名がみたらし団子になったんだよねー」。食べ物関連のことは、決して忘れないミモロです。そう、この池の泡をイメージしたといわれる、醤油だれの串団子。「池を見てると食べたくなっちゃう…」。

さて、池の水は、奥の井戸から湧き、その上に水の神さま、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)をご祭神とする「御手洗社(井上社)」が作られました。

ここは、すべての穢れを祓ってくださるご利益があるそう。


ところで、パワースポットと呼ばれる場所の多くは、水を深い関係があります。京都で見ると、貴船川沿いの「貴船神社」、そして、賀茂川沿いの「上賀茂神社」、高野川と賀茂川が合流する場所にある、ここ「下鴨神社」。

水は、作物を育て、人の暮らしに欠かせない生命の源。人々は、水に感謝するために、また、時として荒れ狂う水を鎮めるために、神さまをお祀りしました。と、同時に水には、すべての穢れを清めるものとしても崇めてきたのです。

「このごろ気分が落ち込むんだよねー」とミモロ。えーそうだったの?
「暑くて体力も衰えた感じ…」。えー食欲は衰えなかったのに?

ともかく、なにか気分をリセットしたいよう。水際に近づき、手をつけて、お清めします。

「うーさっぱりしたー。気分が落ち込んだときは、お清めして、パワーチャージするのがいいよねー」とミモロ。


「下鴨神社」では、夏の時期、このみたらし池で、水に足をつける「足つけ神事」や男たちが池に飛び込み矢を奪い合う「矢取り神事」という、いずれも夏越の祓いに関係する神事がおこなわます。

ちなみに、「御手洗」を「みたらい・みたらし」読めずに「おてあらい」と読む人がいます。そもそもトイレを「お手洗い」と呼ぶようになったのは、昭和になってからとか。それまでは、川や溝で流すことから、「厠(かわや)」とか、口にするのをはばかるために、「はばかり」とか呼んでいました。女性が呼ぶには、ちょっと躊躇する響きがあります。それで、手を洗う場所という湾曲した表現を使い始めたとか…。

下鴨神社に「御手洗池」(みたらしいけ)という表示があっても、決して「おてあらいいけ」と呼ばないように…。ご注意ください。





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コメント (3)
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