9月23日は、京都の町では、イベントの花盛り。秋祭りをはじめ、いろいろな催し物が、市内各所で行われていました。「ホントに、いろいろあって、見きれないねー」と、ミモロは、新聞のイベント欄などを見ては、唸っています。
「晴明神社」のお祭りに出掛けたミモロが、少し足をのばして訪れたのが、「第11回西陣伝統文化祭 千両ヶ辻」でのイベントです。
「千両ヶ辻」は、西陣の中心地。今出川通から大宮通を南に下がったエリアで、江戸時代より大きな糸問屋や織物商が軒を連ね、反物などを載せた荷車が行き交い、1日に千両にも値する商いをしたといわれます。
2年前も訪れたミモロ…「あの時よりも人が多いみたい…」
通り沿いの町家では、帯締め、バッグ、傘などさまざまな和装雑貨や、衣料品を売るワゴンが出され、この日限りのお買い得の品々に、多くの人が足を止めます。
「この糸巻インテリアにもいいかも…キレイな色の糸…」
西陣織の糸を扱うお店です。
軒先に人が集まっているところがあります。ミモロもさっそく人をかき分け前へ。
「わーステキー」「ここ写真家の水野克比古先生フォトスペースの『町家写真館』だー」以前も伺ったことがある場所。先生のお写真のハガキが、なんと5枚100円で並び、10枚、20枚と、まとめて求める人たちがいっぱい。ミモロも美しい京都の四季を表現したハガキを10枚選びました。「どれもすてきで迷っちゃうー」
ここは、明治時代の町家で、この日は、水野先生の作品が並ぶお座敷も見学自由です。
さっそく中へ。
昔の京都の暮らしぶりがわかる町家で、台所やお座敷、坪庭などが公開されています。
「あ、布袋様・・・」台所の釜場の上に並ぶ人形たちは、火伏の役割も…。「うーカエル…きっと無事に帰るようにっていう思いがこもったものかもねー」と。
水野先生ご家族とは、顔なじみのミモロ。ちゃっかり椅子で寛ぎます。「先生のお写真眺めながら過ごすのってステキ…」「おや、ミモロちゃんいらっしゃい…元気にしてましたか?」とミモロを見つけてお声をかけてくださった水野先生。「はい、元気でーす」と、お返事を。
奥様にクッキーを頂き、ちょっとお店お手伝い?
*「町家写真館」は通常事前予約<無料>で見学できます。詳しくは、ホームページから
このお隣は、前にブログでご紹介したパンケーキのお店「ラインベック」です。
「まだ、見る場所がいろいろあるー」
「どうぞ、見て行ってください」と迎えてくださったのは、木村卯兵衛さん。創業274年という西陣の帯問屋の10代目御当主です。
お店の歴史を物語る品々が、店内に展示されています。
「これは、昔の花嫁衣装。白、赤、黒とあって、次々にお色直しをしたんですよ」と。「わー見事な打掛…」と、うっとり。
商いの様子を留める記録帳また、明治天皇から賜った品なども。
「明治天皇が、東京に行かれるときに配られた品で、この辺りの商家に残っています」と。「もう京都に戻れないって思われたのかな?」。歴史的に、いろいろな場所に都を移された天皇ですが、東京へ行かれてすでに150年。
「でも、京都にいらっしゃった時の方が、うーんと長いよねー。やっぱり京都が、故郷なんじゃない?」
京都の人々によると、遷都は、天皇による詔によりなされるもので、今だ、東京遷都の詔は、出ていないので、都は、本当は、京都という話も…。
他にも、公開された町家も。
「いろいろ楽しいわねー」と、訪れた方々。
「うん、たった1日だけのイベントだけど、町内のみなさんが、頑張っているのがよく伝わって来るねー。大きなお祭りだけじゃなくて、京都の町のイベントも、ぜひ見て欲しい…」と、ミモロ。ほぼ半日を「千両ヶ辻」で過ごしたミモロでした。
*「千両ヶ辻」では、雛祭りにも町家公開などが行われます。ぜひ、ホームページをご覧ください。
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