夏のある日、東京から来たお友達とミモロは、鞍馬寺に行くことに。
鞍馬寺は、京都の北の鞍馬山にあるお寺で、源義経が牛若丸と名のっていたころ、修業したことで有名です。
標高569メートルの鞍馬山の山腹にある鞍馬寺の本殿は、入口の山門から階段や坂道を登り、徒歩で約10分ほどの場所に。
「あのね、ここからはケーブルカーに乗ると楽ちんだってー」とミモロは、お友達を誘ってケーブルカー乗り場である山門駅に向かいます。
このケーブルカーは、昭和32年(1957)に開業し、下の山門駅から上の多宝塔駅の間、高低差89メートル、走行距離約200メートルの区間を約15分毎に、運行しています。小さいながら、鉄道事業法の許可を受けたりっぱな鉄道で、唯一宗教法人が運営するもの。また、200メートル弱という日本で一番短い鉄道だそう。
乗車する前に、寄付として100円を納めます。切符は、蓮華の花びらの形です。
現在の車両は、三代目で、代々「牛若号」という名前。
車内は、ケーブルカーだけあって、階段状になっています。
定員は31名「うー転びそう…」ミモロも席に。
駅は、始発と終点の2つのみ。所要時間2分であっと言う間に到着してしまいます。
「でも、歩くと大変なんだってー」と、行ったことがあるお友達に事前に情報を仕入れていたミモロ。もちろん山道を歩く方が、参拝した実感は強まるはず。でも、お年寄りや足の弱い方には、やはりケーブルカーがおすすめです
両脇に木々が茂る急こう配を、ケーブルカーは一気に「多宝塔駅」へ。
「もう着いちゃったー」
上の駅から下を見ると、「やっぱりすごい勾配…乗ってよかったー」と思うミモロです。
多宝塔駅の駅舎は、ちょっとレトロな雰囲気。
駅正面に、聳える多宝塔が参拝客をお出迎え。
「本殿は、もうすぐ?」と聞くお友達に、「ううん、ここからまだかなり歩くんだよ」と答えます。そう多宝塔駅から本殿までは約456メートルあり、その間には、階段もいっぱい。
「フーフー」額の汗を拭きながら、ひたすら階段を登り本殿を目指します。
がんばれミモロ…
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