ミモロが住む平安神宮の近所で、いつもお散歩で通る道に、最近、素敵なお店を見つけました。
「なんのお店かな?」古い町家の前には、看板が出ていて、どうもお食事ができる場所のよう。奥に進むと麻の暖簾が下がっています。
「卯sagiの一歩」というちょっと変わった名前。
「うさぎさんに、何か関係あるのかな?」
ミモロは、暖簾をくぐり、ドキドキしながらさらに奥へと進みます。
「あのーこんにちはー」と声を掛けると、奥から「どうぞ、上がってくださーい」と。
ミモロは、まずお玄関で、靴とかぶってきた麦わら帽子を脱いで「失礼しまーす」
声を掛けながら、お座敷へと上ります。
「わー広ーいお家…」古い町家の造りで、南北方向に長く畳のお部屋が続いています。
ミモロは、お庭が眺められる縁側のテーブルへ。
メニューを見ながら、ふとお庭へと目を…。
「なんか、すごーくのんびりしちゃう…風が通って気持ちいいなぁー」と、ランチの品を選ぶのも忘れて、しばしお庭を眺めます。
「ランチの品はお決まりですか?」とお店の方。
「あ、選ぶの忘れてたー」と、ミモロとしては珍しい発言。いつもは、すぐにメニューに飛びつくのに…。「だって、気持ちよくてのんびりした気分になってたんだものー」と。
ランチは「おばんさいセット」。
この日は、ナスのはさみあげ、豆腐のハンバーグ、キャベツ入りミンチカツ、チキン南蛮から1品を選び、それにおからのサラダ、ひじきやカボチャの煮もの、蓮根もちなどのおかずと、ご飯にお味噌汁、お漬物、最後にデザートが付くセット(1300円)でした。
「わーどれにしようかなー」と、やはりいつものように悩むミモロ。
しばらく考えて選んだのは、ナスのはさみあげ。
大好きなかつおぶしが、たっぷりのっていて、お出汁のつかったナスとその間に挟まったお肉の味をいっそう引き立てています。
「夏は、こういうお味が好き…ひじきやカボチャの煮ものやおからのサラダ…みんなヘルシーな感じで、バテ気味の時でも食が進むねぇー」と。ミモロは、いつでも食欲旺盛じゃないの?
落ち着いた雰囲気の町家で、のんびりと味わう家庭的なお料理です。
お腹がいっぱいになったミモロ「なんか眠くなっちゃったー。ここでお昼寝したいなぁー」と、トロンとした目に…。
お座敷を吹き抜ける爽やかな風…蝉の声をBGMにお昼寝したら、どんなに気持ちいいかーとミモロと同じように、ふと思ってしまいます。
このお店ができたのは、今年の4月。築80年を越すりっぱな木造の建物です。
「ここは、実家なんです…」とお店の方。「幼い頃は、この家が特別いいと思わなかったけれど、大人になると、この趣がいいなぁーと思うようになりました。そこで、ここで何かできないかなと思い、家庭的なお料理をお出しするお店を始めたんです。うさぎ?私がウサギ歳?フフーウサギは大好きですよ」
「え?ご近所なんですか?またぜひ気軽に遊びに来てくださいねー」
「はい、今度は、お友達と一緒に来ますねー」とミモロ。
帰りがけに、お庭へ。
日本らしい情緒あふれるお庭です。
「あ、ブタの蚊取り線香…」
昼下がりの岡崎は、観光客も今は少なめで、とても静かな雰囲気です。
「わーいいお店みつけちゃったー」と、嬉しそうにお店を後にするミモロです。
*「卯sagiの一歩」京都市左京区岡崎円勝寺町91の23 電話075-201-6497 営業時間:12:00~20:00 水曜休み ランチのほか、いろいろな料理が単品でも注文できます。ほかに、コーヒーゼリーやおしるこなどの甘味もいろいろ。夜はカクテルなどで大人の時間も。平安神宮に向かう神宮道を三条通から北に進み、お煎餅屋さんの角を右に進みます。
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