「なんかすごくお腹空いちゃった!」最近、ちょっとだけ食欲不振のミモロ。
いくら食いしん坊でも、テレビに映る被災者の方々の様子を見ると、
悲しくなってしまったよう。そういう方も非常に多いんだそう。
かくいう私も、ミモロ同様、
食が細くなり、コレステロール値は、下がったものの。
不安からでしょうか、つい甘いものを頻繁に食べて、血糖値が上がってしまいました。
お医者様に伺うと、そういう人が増えているそうです。
栄養のバランスも崩れがちになっています。
日本中、
春は、筍、ワカメ、サヨリなど美味しい食材も豊富。
箱根の宿でも、近海の魚介類や地元の山菜が、食膳を彩ります。
ミモロが宿泊している「山のホテル」の日本料理レストラン「つつじの茶屋」にも
春らしい献立がゲストを待っています。
「スイーツな休日」という朝、夕の2食と季節のスイーツが付いたお得な宿泊プランを利用したミモロ。さっそくその食事チケットを持って、ワクワクしながら夕食に向かいました。
まずは、春らしさいっぱいの八寸、そして吸い物、炊き合わせ、お造りなどが次々に、テーブルに運ばれます。
「どれも美味しい!日本の春っていいねぇ。
日本に生まれてよかった・・・・」
ひとくち一口、その食材をゆっくりかみ締めて、味わうミモロ。
しあわせそうな様子です。
食事の前に
「桜海老の炊き込みご飯もできますが、いかがですか?」
追加料金で、季節の炊き込みご飯が食べられるときき、
もちろんミモロは、「お願いします」と。
ミモロの前に運ばれたのは、一人用の小さな土鍋。
その中にには、桜海老と牛蒡などが入っています。
「これが炊き込みご飯になるの?」
小さな土鍋を覗き込みます。
土鍋の下には、固形燃料が1個。それに火をつけると、
「しばらく待っててくださいね。ちょうど食事の〆の頃に出来上がりますから」
と、着物姿のスタッフ。
「えーホントにこれでご飯ができるの?」
どうも信じられないのか、ミモロは、ちょろちょろ燃える火を見つめます。
ミモロがお刺身を食べている頃、
土鍋がシュッシュと蒸気を上げました。
「わースゴイ!ご飯が炊けてるんだ・・・」
「蓋開けてはダメですよ。静かになっても、しばらくそのままにしておいてくださいね」とのこと。
いつもガスの火を調節しながら、土鍋でご飯を炊くミモロ。
「あんな小さな固形燃料だけで、本当に美味しいご飯ができるのかなぁ?」
と、まだ半信半疑です。
「さぁ、そろそろいい頃ですね」
土鍋の蓋をあけると、湯気と共に、桜海老の香りが、ミモロの鼻をくすぐります。
「ビックリ!よく炊けてる。美味しそう」
「あのちょっと多めによそってください・・・」
「はい、かしこまりました」
本当は、思い切りたくさん盛ってほしい気持ちを、少し抑えたミモロでした。
ご飯が大好きなミモロ。春限定の桜海老の炊き込みご飯を前に、本当に嬉しそう。
もちろん、おかわりもしっかり!
最後に、水菓子のアイスクリームで夕食を締めくくります。
「やっぱり美味しいものを食べると、幸せになれるね」
すっかり食欲も戻ったミモロです。
むしろ、ちょっと食べすぎかもよ・・・。
旅のポイント:「小田急 山のホテル」には、フランス料理レストラン「ヴェル・ボワ」とミモロが行った日本料理レストラン「つつじの茶屋」があります。いずれも、
宿泊しなくても利用でき、芦ノ湖を眺めながらの食事が楽しめます。
次第にいつもの生活がもどりつつある今、春の遅い箱根の桜は、まだ十分楽しめます。
ぜひ、気分転換に出かけてみてはいかがでしょう。
改めてあらゆるものへの感謝の気持ちが生まれるはず、日本の美しさを
今年は、いつもより深く感じてしまいます。