熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

懇親会(続きの続き)

2011-05-01 17:21:37 | Weblog
懇親会で話題になった原発事故についてのお話です。

参加者のお一人が、「最近の原発事故の報道が少し変わってきた」と話されていました。

それは、原発の安全性を強調するような話題が多くなったということです。

一つは、放射線治療を行っている医者をテレビに登場させて、「少量の放射線であれば健康に良い」ことを強調し、原発の安全性を間接的に主張しています。

今までは、「原発は絶対安全で、放射能漏れはありえない」としていましたが、今回の事故で放射能漏れがないとは言えなくなったので、「多少の漏れは気にすることはない」と論点をぼかし始めています。
これは危うい議論です。

次は、原子力発電所が地震、津波に対して如何に安全であったかをさりげなく述べています。

原子力安全委員の方が福島第1原子力発電所に行ったときの映像を紹介して、「今回の地震、津波でも原子力発電建屋は大きな被害がなく、その後の対応のまずさが問題だった」ことを盛んに強調しています。

この人は、津波により建屋より海側に設置されていた外部電源、ポンプ等の設備が根こそぎ失われたことを全く無視しています。

原子力安全委員としては、原子力の安全性を強調して原子力発電を継続したいのでしょうが、原子力は安全で、その後の対応に問題がなければ良いという説明は説得力に欠けますね。

更に、浜岡原発等の休止原発の運転再開に地元が反対していることの原因を政府の対応のまずさにあるとしていますが、そもそも原発が安全なエネルギーなのかの議論を避けています。
危機管理を上手くやれば原発事故は防げるという考えは危ないですね。

原子力発電は、人間がコントロールできるものなのか、真剣に考えないととんでもない目に会います。

最近の原発事故報道の変化に注目して行きましょう。




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