わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

200人ワークショップ

2012-04-23 02:08:59 | コトバ・ニッキ
ビッグイベント社員総会、今、最後に残った残務、業務フローとリファレンス作りをしています。
まぁ、とは言っても、毎年毎年ニーズは変わるから、企画部分は常に「はじめて」のことだろうけど、事務局の事務仕事くらいはドキュメント化できるんじゃないかな、と思い。


ただ、ホントに伝えたい、残したいのはやっぱり「企画」。その企画にどんな思いを込めたのか、っていうこと。


今回の社員総会は4年ぶりということもあったし、10月には分社化となり、今の体制で行う最後の社員総会でもあったし、いつもいつも言われていることに「自部門以外との交流が皆無」ってこともあったし、あたしの中でのテーマは「交流」でした。
途中、しゃちょー交代、おぢ退任というエポックがあったため、「コンセプトは歓送迎、特に”送る”なんじゃないのか?」とおぢBあたりが言いだしたりして混乱したけど、主役は集まる社員なんじゃないの?と押し切った。
あ、“送る”もちゃんとやりましたよ。ムリをお願いできるマネジャーに感謝状を作って読んでいただいて、泣きのBGM流したりとかね。


今までの社員総会の懇親会は、かくし芸大会、仮装大賞的な出し物がメインでした。あたし自身があまりこーゆーことが得意じゃないし、内輪ウケだったり、若手が苦手なのに汚れ役をやらなきゃならなかったり、エロに走ったり、会場汚したり、準備がタイヘンだったりするので、いっそのこと辞めてしまえ、と辞めちゃいました。独断で。
途中、バンドやってる子から、演奏したい、という申し出があったりしたけど、機材の手配とか金かかるし、大体セッティングはトラブるし、これもお断り。


あ、こう書くとものすごい後ろ向きな感じしますね。
違う違う。
あたしがやりたかったのは「交流」。他室の人と知り合って自分のことも知ってもらう。それって存在を認められるってことだし、そのあとの仕事がやりやすくなったり、何かあったときに頼ったりできるじゃん。


そしてもう一つは、「へぇ~」っていう発見。カイシャのことでも、一緒に働く仲間のことでもなんでもいい。何かひとつくらいは「へぇ~」っていうものを持って帰ってもらいたかった。できればそれが仕事への誇り、みたいなことだとステキなんだけど。


基本のプランは提示しつつ、詳細は各室から選抜された若手中心に構成したレク委で決めて行った。企画は大きく2つ。まずは同じテーブルになった8人で知り合う。そして、仲良くなった8人でステージ上のアトラクションなりを見て/当てて楽しむ。別にそんなに奇をてらった内容ではない。


何をやったかというと、自己紹介。
オーソドックスですけどね、同じテーブルになった8人で自己紹介をする。
一応、仕掛けがしてあって、受付でカードを配っておいて、休憩中に書きこんでおいて貰った。
 ・名前
 ・所属
 ・好きな食べ物
 ・今はまっていること

このカードはレク委の女子がデザインしてくれて、当社のコピーセンターで制作してもらった。4枚を順番に並べて穴開けて紐を通す、というめんどくさい行程をこれまた短い納期できっちり仕上げてくれて感謝感謝。



で、これは、名札代わりに懇親会の間、首から下げておくことができます。


これがねー、思った以上に大盛り上がりで。喋りすぎない!ひとり1分で完結に!!とお願いしていたものの、始まったら、みんな喋る喋る。おぢたちが「あいつ、はじめての人の前で喋れるのか?」と心配するような若手もいきいきと饒舌に語っていた。


書いたものを喋るから、ツールがあるから…いろんな要素があったんだろうけど、やっぱり人は自分のことを喋りたがってるんだと確信した。それはつまり日ごろ聴いてあげていないし、会話が減ってるからなんだろうな、と思う。
ほとんどがはじめまして、の人の中でもみんな臆せずにコミュニケーションをとっていた。聴覚障害はある程度固めてグループを作ったり、知的障害も同じ部署の人を必ず同じテーブルにつけるなどの配慮はしたけど、視覚障害といったフォローが必要なメンバーも思いきって散らばらせてみた。各テーブルに一人はファシリテーションができたり、社交的な人を置くことも考えたけど、そんなこざかしいことせずに、無作為に室のバランスが均等になるようにだけ配慮してグルーピングしてみた。それでも、成立した。むしろ想定していた以上に。


8人×28卓で自己紹介をしている様はなかなかに壮観でした。そして、彼らが一様に楽しそうにしていたのも。


実は、社員総会で200人ワークショップができないかなーと憧れの上田先生に突撃お願いを年明け早々にしていた。結局、講演に復興リーダーを呼ぶことになったためにそれは叶わなかったけれども、まだまだ不十分ながらもこんなかたちで、アルコールも入る懇親会なのにワークショップ的なことが実現できたってことは感無量。


正直、めんどくさい、とか、ゆるゆる酒飲みたいんだよねーというような声もないことはなかったし、いくつか/何人かはめんどくさがって参加してくれないんじゃないか、とも思っていた。
けど、蓋を開けたら、みんながこんなに前のめりに自分のことを話し、同じテーブルになった人の話を聞いている。


すごいことだ。


なんかさー、いろいろ言われるけど、自分をアピールできる積極さと、他者に耳を傾けるホスピタリティがあるってすごいことだと思うのだよ。そして200人からが、新人2人の司会を助けてあげようと一緒に場を作ってくれた。統制したってチームはまとまらないけど、助けよう、一緒にやろう、と思うキモチを生み出すことができれば、チームはおのずとまとまるんだね。
みんな、すごい。と、あたしは可能性を感じたのだ。だいじょうぶ、このメンバーならどんなことがあっても乗り越えられる、ってね。


あらためて、レク委のみなさん、おつかれさま&ありがとう。
楽しんで参加してくれた皆さん、ありがとう。終わった後に「よかったよー」とわざわざ言いに来てくださった方々にあらためての感謝を。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする