わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

グラフィックレコーダーだから描けることってあると思うのね〜プロフィールグラレコのこと

2023-12-27 23:13:25 | グラレコ
その人のこれまでのこと(キャリアに限らずライフについても)をお聞きして、それを1枚にまとめる、プロフィールグラレコなるものを提供し始めて3年になります。これまでに描いたプロフィールグラレコは96件。今進行中のものが2つあって、自分のも入れると99個。おぉ、あとちょっとで大台だ!


始まりは、お友達の伴さんから、
「伴さんって何やってる人?って聞かれてうまく説明できないの。絵を使って紹介できないかな?」
とお話しいただいたことがきっかけ。伴さんには過去にキャリアバラエティでご紹介させていただいた時に描いた記事+挿絵があったので、
「それだったら1枚にまとめてみたら面白いかも!」
と、今のスタイルが出来上がりました。




描いたプロフィールを伴さんがいろいろなところで使ってくださったこともあって、おともだちを中心に「わたしも描いてほしいー」という方のプロフィールを描き始めたのが2020年の冬ごろ。


その人のこれまでの話が聞けて、それをまとめてお渡しすることで喜んでもらえて、しかもそれを見た人とのコミュニケーションが生まれるって、なんてステキなお仕事なんでしょう!とライフワーク的に取り組んでいるのですが、時折お問い合わせをいただくので、一応、サービスとしてこっそりWebサイトでお知らせもしております。


グラレコでプロフィールをつくる

「〇〇さんって何やってる人?」「何してきた人??」と質問されたときに、すらすらと答えるってなかなか難しいことだ…

わくわく記録帳

 


大学院同期のこれまでのキャリアを頼りになる大好きなむーちゃんが「徹子」となって聞いてくれて、それを聞いて描く通称「キキカキ」では50人ほどいる同期のうちの実に28人のキャリアを描かせてもらった。中には宇宙飛行士候補になった同期も!


そのほか、チームメンバーのキャリアを知る=背景を知ることでチーム力が向上するよね、ってことで組織開発の文脈でチーム、グループ全員分のキャリアを描かせてもらったり、個別にご依頼いただいて描いたり、実家の父の長い長いサラリーマン人生を描いたりもした。(いつか母のユニークな地域活動の歴史も描いてみたい!)


これね、わたしはキャリアの専門家でもなんでもないし、インタビューもそんなに得意な方じゃないので、淡々と事実を確認するように聞いていて、わたしの思いや解釈は乗せずに描いている。グラレコするときもそうだけど、要約するのではなく、切り取る、って感覚。大事な思い出、出来事、発言を要約したり、解釈したり、意味付けしたりせず、その人の発言そのものを描くようにしている。かけがえのない、その人だけの人生、キャリアなんだもの、わたしが意味付けしたり、まとめちゃうのは違うよね、って思ってる。


グラレコ講座の時にいつも
発言したことが100%思い通りに描かれるとは限らない。同じ話を聞いても受け止め方は人それぞれ。なぜなら、その人の経験や価値観によって知らずと意味付けされてしまうから。だから可視化して、違いを表出させることがわかりあうためには大事なんだよ、
って言っている。


だから、わたしが描いたプロフィールグラレコも、ご本人からしたら「こんなふうになるんだー」とびっくりしたり、発見があったり、もしかしたら違和感もあるのかもしれない。完成に至るまでにはやり取りを何度か重ねるので、ネガティブな違和感は無くなっていくと信じているけれども、それでも、自分と全く同じ解釈でアウトプットされるわけじゃない。


ある程度、ご自身の中で出来上がりのイメージがあったり、これは必ず盛り込んでほしい!という強い要望がある場合には、グラフィックレコーダーであるわたしではなく、イラストレーターやデザイナーに依頼した方が圧倒的に満足いく作品が出来上がる。
グラフィックレコーダーであるわたしが描く意味は、ご自身が話した内容を描く、そこにあると思っている。解釈や意味づけはご自身で行うものであって、わたしはフラットに聞いて、フラットに描く。もちろん、一番熱量を持って話していたことはこれだ!とか、発言の中に何度も出てくる言葉とか、そういう大事なことは聞き逃さないようにしているし、それができてこそ、グラフィックレコーダーと名乗れると自負もしている(一応ね)。


そうそう、プロフィールグラレコを描いた方の多くがキャリアチェンジをされているんですよ。たまたまそういう転機の時にご依頼をいただいている、っていうのもあるし、キャリアの棚卸しが自然とできるので、やりたかったことや自分の強みが再確認できて、次のステージへと向かうのかもしれないなぁーなんて思ってる。
自分が発した言葉を、誰かが受け止めて、そしてそれをアウトプットする。自分の中では意味付けできていたことも、他者の目線で再構築される感覚なのかもしれないね。


一方で、時折、完成に至らない方もいらっしゃる。
わたしからしたら、いろんなお仕事、経験をしてきていて、その根底あるものは同じ(軸はぶれてない)って素晴らしいなぁ、って思っていたのに、出来上がったものを見て「自分はこんなにふらふらとしてたんですね、、、」ってショックを受けられた方もいた。
理由をきちんとお聞きできていないので推測でしかないけれど、自分では折り合いがついていたことや意味づけができていたことが、第三者のフィルターを通して可視化されることで、向き合うことにしんどくなっちゃうんじゃないかなーと。


完成できなかったことそのこと自体は別にどうでもいいんだけど、わくわくした気持ちで描いて欲しい!と依頼されたのに、その気持ちに応えられなかった、プロフィールグラレコを使ってやりたいことがあっただろうに、それを実現してもらえなかったことが苦しい。


ということもあって、なかなか表立って積極的に営業はしておらず、基本的には○○さんのご紹介、みたいな形でお受けしていますが、それでもやっぱり人の話を聞くことは楽しいし、かけがえのない人生の大事な話をしてくださることに敬意を持って、これからも真摯に丁寧に取り組んでいきたいって思っているよ。


100人目は誰かなー。なんて期待していると、自分の書き換えた分だった、みたいなオチになりそう笑

コメント
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