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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家  屋根を撮る

2013年06月24日 | 茅葺き民家
撮影場所 島根県大東町(現在は雲南市)

  大東町は茅葺の似合う風景が沢山残っていて好きな場所のひとつだった。
広い平野があるわれでなく山際に家が立っている。
その山際には小さな畑もありそこへ登るため道になっている。
こんな斜面は草も刈られは山野草の生育に適している。
今頃なら笹ゆりが咲いている。笹ゆり乱獲で激減している。
さすがに人の家の裏山に盗りに来る者はいない。
東北ならばカタクリや福寿草が見られる。

茅葺民家を撮影する場合、どんな場所や角度から撮影するのが美しく迫力がでるかと思い巡らせた。
私が好きなのは裏山に昇り屋根と同じ高さで前面に屋根が見える位置がよいと思う。
棟木や棟仕舞や屋根もよく見えるし背後に集落の様子が写り込むのがよい。
棟を下から撮影しても露出不足になるし構図的によく写らない。
同じ高さからだと綺麗に撮影できる。
それと民家は下から見なれているので正面の写真だけでは新鮮味を感じない。
上から撮影すると新鮮に見えるようにおもう。
しかし、今の私はこんなところに登れないので平凡な写真しか撮れないのが残念である。

津軽平野は山や丘がなく平面からの写真ばかりで物足りなさを感じる。
電線工事のリフト車があると新鮮な写真が撮れると思ったものだ。

この茅葺の写真の棟飾りは梵天と呼ばれ竹の根っこを両サイドにだして飾っている。
竹のために余り耐久性はない。島根県で割りと見掛ける。
梵天の由来は仏教の守護神の一人梵天の持っている飾りの付いた杖に由来するといわれている。幣束や耳掻きの綿毛も梵天と呼ばれている。