茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

茶と文化そして美
茶文化、芸術、職人・・・
大事!
もっと楽しく茶文化を!

お彼岸

2010年03月20日 | Weblog
ついこの間、秋のお彼岸だったと思ったらもう春のお彼岸です。
そもそも彼岸とは、煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と言うのに対して、向う側の岸「彼岸」というようです。

「彼岸会(ひがんえ)」は、雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた7日間で、この期間に行われる仏事のことをさします。
俗に、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目、六波羅蜜を1日に1つずつ修めるためとされています。
彼岸会法要は日本ならではで浄土思想に結びつけて説明される場合が多くみられます。

春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりであるそうですが、もとはシルクロードを経て伝わった、生を終えた後の世界を願う考え方に基づいていて、心に極楽浄土を思い描き浄土に生まれ変われることを願ったもの(念仏)と理解されてもいます。
人として、生を終えた後の世界への関心の高いことは同じであり、いつの間にか生を終えていった祖先を供養する行事として定着するようななったのです。

日本で初めて彼岸会が行われたのは806年(大同元年)、崇道天皇(早良親王)のために諸国の国分寺の僧に命じて「七日金剛般若経を読まわしむ」と『日本後紀』に記述されているのが最初だそうです。
早良親王は桓武天皇の兄弟で、桓武平氏のはじまりです。
増上寺の千葉氏も桓武平氏の一族といわれています。
長い遠いご縁ではあるけれども、彼岸会は心して念仏しなくてはと思った次第です。

お彼岸はいつものようにお墓参りです。
みなさんも行かれてましたか?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。