茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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除夜の鐘②

2012年12月31日 | Weblog
今日は増上寺にて鐘を撞きます。
除夜の鐘のこときになって・・・。
○除夜の鐘なぜ108回?!
108の煩悩に4つの説
「煩悩」とは、仏教では心身を乱し、悩ませ、正しい判断をさまたげる心の働きをいう。除夜の鐘で打ち消す108の煩悩とは、どんなものなのだろう。
(1)人の体や動きを意味する六根(眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、舌(ぜつ)、
身(しん)、意(い))と、三種(好、悪、平)を掛ける。
心をけがす六塵(ろくじん)(色(しき)、声(しょう)、香(こう)、味(み)、触(そく)、法(ほう))と、三受(苦、楽、捨)を掛ける。
足すと、計36。さらに三世(過去、現在、未来)を掛けると108になる。
(2)人生の苦悩の根本原因の四苦(生、老、病、死)と八苦(愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦と四苦)の語呂合わせで四苦(4×9)と八苦(8×9)を足すと108つになる。
(3)1年の気候を合計。12カ月、立春や大寒などの二十四節気、旧暦で5日間を一候として1年を分けた七十二候を足すと108になる。
(4)倶舎宗では、煩悩を「見惑」(4つの真理をみることですぐに断たれる煩悩)と、「修惑」(修行によって断たれる煩悩)に分ける。
見惑は10の根本煩悩に分けられ、それぞれ欲界、色界、無色界の3つの境遇があり、その3つの境遇には、苦諦、集諦、滅諦、道諦の4種類がある。
すべてを掛け合わせると120だが、そのうちに除かれるものがあり、さらに修惑の三つの界を足すと98。それに心を縛って修繕を妨げる十纏(じってん)を加えて108となる。

その108煩悩をさらに突き詰めていくと、貪瞑癡(とんじんち)の三毒に集約されます。すなわち、「貪欲(とんよく)」(むさぼり)「瞋恚(しんに)」(いかり)「愚癡」(おろかさ)の三毒です。この三毒こそが人の心を惑わせたり、悩ませ苦しめたりする心の働きで、これを少しでも取り除き、捨て去ることが安楽の道といわれ、増上寺の三解脱門もそれらを解脱する門であるという意味があります。
清らかな心身で新年を迎えて下さい!