緑川鷲羽です。今回はわが師・大前研一先生の近著のご紹介です。
大前研一先生の著書『日本復興計画 Japan:TheRoad to Recovery』(文藝春秋)が 2011年4月28日に緊急出版することになりました 東日本大震災からわずか2日後の解説映像が反響を呼び、 Youtubeでの再生は60万回を超えました。 客観的データをもとに、「あの時点」で大前が考え出した 「日本復興計画」は、今、現実化に向けて動き出していることは 読者のみなさんだったらおわかりですね。 さらに! 4月28日(木)に、『日本復興計画』として 緊急出版することが決まりました。 復興の財源、エネルギー問題、外交政策など緊急提言します。 『日本復興計画 Japan:TheRoad to Recovery』(文藝春秋)はこちら!→ http://vil.forcast.jp/c/aofzarra2mqKnjae - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 目次:第一章 これで原子力の時代は終わった ユーチューブにアップされ七十万回以上再生された、 震災二日後の『大前研一ライブ』から。 原子炉の設計思想「スリー・アウト・オブ・ツー」はなぜ機能しなかったのか。 日本の原子力産業はなぜ終わったと言えるのか。 豪州クイーンズランドの災害復興の前例から、時限の消費税引き上げを提言。第二章 三分の二に縮小する生活 震災一週間を経ての『大前研一ライブ』から。 日本の原子力産業は冬の時代へ。ピーク時の電力供給能力は、二五%減に。 しかし、計画停電は愚の骨頂。 ようは、ピーク時に電力需要が供給を上回らなければ、停電はおこらない。 そのための三つの方法を提言。第三章 日本復興計画 原子炉の安全思想の根幹にある 「ラスムッセンの確率論」が揺らいだ今回の事態。 テクノロジーの哲学を考え直す。 コンクリートで固める石棺計画はなぜ危険なのか。 道州制と個人の意識改革。 三月十一日以前からこの二十年間進行してきた日本の危機の ファンダメンタルズから、日本復興の道筋を考える。 ※大前は印税を一切放棄、売上げの12%は被災地救援に寄付します。 まずは私たちから「新しい、もっと強い日本」への第一歩を!
大前研一著「日本復興計画」要約、文藝春秋社(くわしくは私のトピックス東日本大震災で)とにかくも大前先生の「先見性」には驚くばかりです。さすがは「我が心の師」。盗作ではありません。引用です。
(1)「気圧が8」と東電が発表したとき、原子炉の格納容器の計器がまったく作動してい
ないことがわかった。原子炉のキャパの限界は気圧4で、それ以上はないから。
すべての電気がなくなればメーターは読めない。マニュアルで育った大人達は何も
出来ない。すべての電源が切れるなど原子力工学では想定していない。DG(ディーゼ
ルエンジン)さえ止まった。
(2)スリーマイル島事故の場合、建物は丸いビルで、核物質は外にでなかった。
*東芝日立(沸騰水型原子炉(BWR))
*三菱重工(加圧水型原子炉(PWR))
(内部被曝)ヨウ素、甲状腺癌、内部被曝の半減期(8日、放射線ヨウ素131)
セシウム、各種癌、白血病、内部被曝の半減期(30年、放射線セシウム
137)
ストロンチウム、白血病、骨の癌、半減期(30年、ストロンチウム90)
プルトニウム、肺がん、骨の癌、半減期(2万4000年、プルトニウム89)
(注入水、浄化施設)
注入水一日380Kt(1日)
油除去(東芝)…セシウム除去(米キュリオン)…沈殿(仏アレバ)…
…浄化(日立)という具合です。
(3)アメリカやイギリスやフランスの「原子力の専門家チーム」を連れてこい!
(4)スマトラ地震(2004年)のときと東日本大震災(2011年3月11日)のではメディ
アが違う。スマトラ地震では素人が撮った映像だけ。東日本大震災ではプロの撮
った映像が満載です。これからの災害に活かせ!
(5)一箇所に原子力発電所を置くのは危険。政府も役人も学者もいい加減だし、3ヶ月
も「メルトダウン(炉心融解)」を隠蔽していた。
(6)計画停電の愚①は「問題は電灯ではなく大型コンピュータ(スパコン等)」
(7)被災民は資金力がない。災害保険も自動車保険も面積であろう。
(8)原発は「絶対安全か?」というと「いやいや何でも絶対安全はない」と言っても原発
住人は納得しない。「地球に隕石が落下してきてあなたが死ぬ確率と同じです」という
べきです。今回のことがアメリカやドイツやイギリスやフランスで起こるか?はそ
の確率と同じ。日本の「福島第一原子力発電所事故」は別格だ。ビル・ゲイツが4兆
円もっていてそれを超えようというのと同じ。20mの津波、電力すべてDGすべてダ
ウンするなど世界でも稀。
(9)東北地方の工場は「世界一の技術」がある。だから中国やタイ、ミャンマー、バン
グラデシュより人件費が高くてもペイしている。東アジアや韓国のサムソンや米英
仏の企業の要だ。世界中がパニックになっているのは東北の工場が止まったから。
(10)計画停電の愚②は一日3時間順番で止めるのではなく、ピークを減らせ。東電は
配電会社として国有化だ。
今は原発をやりたがる会社は日本にはない。
(11)地域繁栄の為の道州制。
(12)日本人のメンタリティの変革(ノブレス・オブリージュ、イノベーション、論語と
算盤、プリンシプル、パブリックサーヴァント意識、マネジメント)
(日本の老人は金持ちではないし、世界一の貯金額は米国に抜かれた)
(13)住宅は日本は耐用時期が短い。アメリカは63年、英国は84年、日本は27年。
日本では10年で「売り物」にならなくなるが、アメリカはロケーションがよければ
値段は上がり続ける。
(14)変人のリーダーを持ち、日本に「都」を6つか7つつくる。「大阪都」「名古屋都」
「東京都」「京都都」「新潟都」「福岡都」など。東日本大震災の教訓を活かせ!
(15)ストレステストは欧米で原発のストレステストとして「事故前」に行っていた事
である。しかも飛行機が原発に墜落したら…など「福島第一原子力発電所事故」
のような「チェルノブイリ事故」的な事故を想定していない。日本独自のケース
「日本版ストレステスト」を創造せよ。
(16)放射能汚染水は12万トン(小学生のプール水30杯分)。1000mSv以上は(そばにい
ても吐き気や触ると火傷する)危険度。水のほとんどは冷却する距離は4Kmもある
ので放射能を取り除かないとだめ(1日1200t)まだ除染施設は稼働未満(1週間で
6回も停止している)である。放射能汚染水は2000トン(ドラム缶一万個分)で
はあるが他社の施設を繋げているためつまらぬミス多い。
(17)被災と66年前の戦後の「焼け野原」からの(1945年)復興は同じ。歴史から学ぶ
とはいいことは真似て失敗は反省しようということ。1945年広島長崎原爆、東京も
大阪も名古屋も「焼け野原」。日本戦後の発展は3つ(農地解放(大地主から小作人に)、
財閥解体(財閥大会社の子会社を独立企業に(60代70代の社長クビ。30代社長20代社長が競争した。イノベーションがあった))傾斜生産(日本一丸に。石炭から鉄鋼で一丸となってインフラ整備。新エネルギー開発、新製品開発、イノベーション))
大前研一先生の著書『日本復興計画 Japan:TheRoad to Recovery』(文藝春秋)が 2011年4月28日に緊急出版することになりました 東日本大震災からわずか2日後の解説映像が反響を呼び、 Youtubeでの再生は60万回を超えました。 客観的データをもとに、「あの時点」で大前が考え出した 「日本復興計画」は、今、現実化に向けて動き出していることは 読者のみなさんだったらおわかりですね。 さらに! 4月28日(木)に、『日本復興計画』として 緊急出版することが決まりました。 復興の財源、エネルギー問題、外交政策など緊急提言します。 『日本復興計画 Japan:TheRoad to Recovery』(文藝春秋)はこちら!→ http://vil.forcast.jp/c/aofzarra2mqKnjae - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 目次:第一章 これで原子力の時代は終わった ユーチューブにアップされ七十万回以上再生された、 震災二日後の『大前研一ライブ』から。 原子炉の設計思想「スリー・アウト・オブ・ツー」はなぜ機能しなかったのか。 日本の原子力産業はなぜ終わったと言えるのか。 豪州クイーンズランドの災害復興の前例から、時限の消費税引き上げを提言。第二章 三分の二に縮小する生活 震災一週間を経ての『大前研一ライブ』から。 日本の原子力産業は冬の時代へ。ピーク時の電力供給能力は、二五%減に。 しかし、計画停電は愚の骨頂。 ようは、ピーク時に電力需要が供給を上回らなければ、停電はおこらない。 そのための三つの方法を提言。第三章 日本復興計画 原子炉の安全思想の根幹にある 「ラスムッセンの確率論」が揺らいだ今回の事態。 テクノロジーの哲学を考え直す。 コンクリートで固める石棺計画はなぜ危険なのか。 道州制と個人の意識改革。 三月十一日以前からこの二十年間進行してきた日本の危機の ファンダメンタルズから、日本復興の道筋を考える。 ※大前は印税を一切放棄、売上げの12%は被災地救援に寄付します。 まずは私たちから「新しい、もっと強い日本」への第一歩を!
大前研一著「日本復興計画」要約、文藝春秋社(くわしくは私のトピックス東日本大震災で)とにかくも大前先生の「先見性」には驚くばかりです。さすがは「我が心の師」。盗作ではありません。引用です。
(1)「気圧が8」と東電が発表したとき、原子炉の格納容器の計器がまったく作動してい
ないことがわかった。原子炉のキャパの限界は気圧4で、それ以上はないから。
すべての電気がなくなればメーターは読めない。マニュアルで育った大人達は何も
出来ない。すべての電源が切れるなど原子力工学では想定していない。DG(ディーゼ
ルエンジン)さえ止まった。
(2)スリーマイル島事故の場合、建物は丸いビルで、核物質は外にでなかった。
*東芝日立(沸騰水型原子炉(BWR))
*三菱重工(加圧水型原子炉(PWR))
(内部被曝)ヨウ素、甲状腺癌、内部被曝の半減期(8日、放射線ヨウ素131)
セシウム、各種癌、白血病、内部被曝の半減期(30年、放射線セシウム
137)
ストロンチウム、白血病、骨の癌、半減期(30年、ストロンチウム90)
プルトニウム、肺がん、骨の癌、半減期(2万4000年、プルトニウム89)
(注入水、浄化施設)
注入水一日380Kt(1日)
油除去(東芝)…セシウム除去(米キュリオン)…沈殿(仏アレバ)…
…浄化(日立)という具合です。
(3)アメリカやイギリスやフランスの「原子力の専門家チーム」を連れてこい!
(4)スマトラ地震(2004年)のときと東日本大震災(2011年3月11日)のではメディ
アが違う。スマトラ地震では素人が撮った映像だけ。東日本大震災ではプロの撮
った映像が満載です。これからの災害に活かせ!
(5)一箇所に原子力発電所を置くのは危険。政府も役人も学者もいい加減だし、3ヶ月
も「メルトダウン(炉心融解)」を隠蔽していた。
(6)計画停電の愚①は「問題は電灯ではなく大型コンピュータ(スパコン等)」
(7)被災民は資金力がない。災害保険も自動車保険も面積であろう。
(8)原発は「絶対安全か?」というと「いやいや何でも絶対安全はない」と言っても原発
住人は納得しない。「地球に隕石が落下してきてあなたが死ぬ確率と同じです」という
べきです。今回のことがアメリカやドイツやイギリスやフランスで起こるか?はそ
の確率と同じ。日本の「福島第一原子力発電所事故」は別格だ。ビル・ゲイツが4兆
円もっていてそれを超えようというのと同じ。20mの津波、電力すべてDGすべてダ
ウンするなど世界でも稀。
(9)東北地方の工場は「世界一の技術」がある。だから中国やタイ、ミャンマー、バン
グラデシュより人件費が高くてもペイしている。東アジアや韓国のサムソンや米英
仏の企業の要だ。世界中がパニックになっているのは東北の工場が止まったから。
(10)計画停電の愚②は一日3時間順番で止めるのではなく、ピークを減らせ。東電は
配電会社として国有化だ。
今は原発をやりたがる会社は日本にはない。
(11)地域繁栄の為の道州制。
(12)日本人のメンタリティの変革(ノブレス・オブリージュ、イノベーション、論語と
算盤、プリンシプル、パブリックサーヴァント意識、マネジメント)
(日本の老人は金持ちではないし、世界一の貯金額は米国に抜かれた)
(13)住宅は日本は耐用時期が短い。アメリカは63年、英国は84年、日本は27年。
日本では10年で「売り物」にならなくなるが、アメリカはロケーションがよければ
値段は上がり続ける。
(14)変人のリーダーを持ち、日本に「都」を6つか7つつくる。「大阪都」「名古屋都」
「東京都」「京都都」「新潟都」「福岡都」など。東日本大震災の教訓を活かせ!
(15)ストレステストは欧米で原発のストレステストとして「事故前」に行っていた事
である。しかも飛行機が原発に墜落したら…など「福島第一原子力発電所事故」
のような「チェルノブイリ事故」的な事故を想定していない。日本独自のケース
「日本版ストレステスト」を創造せよ。
(16)放射能汚染水は12万トン(小学生のプール水30杯分)。1000mSv以上は(そばにい
ても吐き気や触ると火傷する)危険度。水のほとんどは冷却する距離は4Kmもある
ので放射能を取り除かないとだめ(1日1200t)まだ除染施設は稼働未満(1週間で
6回も停止している)である。放射能汚染水は2000トン(ドラム缶一万個分)で
はあるが他社の施設を繋げているためつまらぬミス多い。
(17)被災と66年前の戦後の「焼け野原」からの(1945年)復興は同じ。歴史から学ぶ
とはいいことは真似て失敗は反省しようということ。1945年広島長崎原爆、東京も
大阪も名古屋も「焼け野原」。日本戦後の発展は3つ(農地解放(大地主から小作人に)、
財閥解体(財閥大会社の子会社を独立企業に(60代70代の社長クビ。30代社長20代社長が競争した。イノベーションがあった))傾斜生産(日本一丸に。石炭から鉄鋼で一丸となってインフラ整備。新エネルギー開発、新製品開発、イノベーション))